青い森信用金庫4~6月期景況リポート/新型コロナの影響、深刻化

青い森信用金庫は11日までに、青森県内中小企業の2020年4~6月期の景況リポートをまとめた。全産業の売上高に関する業況判断指数(DI)は、前期(1~3月期)と比べ14・5ポイントダウンのマイナス58・2となり、全6業種、全5地区が3期連続.....
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 青い森信用金庫は11日までに、青森県内中小企業の2020年4~6月期の景況リポートをまとめた。全産業の売上高に関する業況判断指数(DI)は、前期(1~3月期)と比べ14・5ポイントダウンのマイナス58・2となり、全6業種、全5地区が3期連続で悪化。宿泊を含むサービス業、飲食を含む小売業を中心に、新型コロナウイルスの余波が深刻化した格好だ。感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令、県による休業要請の影響も大きかったとみられる。来期(7~9月)はさらに悪化する見通し。[br] DIは、前年同期に比べて業績が「良い」と回答した企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いた値。製造、卸売り、小売り、建設、サービス、不動産の6業種を調査した。[br] 今回は6月中に969社が回答。地区別の内訳は八戸316社、上十三174社、下北120社、青森209社、津軽150社だった。[br] 業種別は、製造がマイナス60・8(前期比22・8ポイント減)、卸売りがマイナス59・8(9・2ポイント減)、小売りがマイナス68・7(7・1ポイント減)、建設がマイナス34・5(8・0ポイント減)、サービスがマイナス70・6(28・1ポイント減)、不動産がマイナス42・5(9・2ポイント減)となった。来期は建設とサービスが改善し、ほかの4業種は悪化する予想だ。[br] 地区別では、八戸がマイナス53・8(8・8ポイント減)、上十三がマイナス70・7(14・6ポイント減)、下北がマイナス49・2(7・7ポイント減)、青森がマイナス56・9(16・7ポイント減)、津軽がマイナス62・0(27・3ポイント減)だった。来期は上十三と津軽が上向く半面、ほかの3地区はダウンの見込み。[br] 一方、経営上の問題点(複数回答)は「売り上げ減少」が最多の60・1%で、前期より7・9ポイント増加。次いで「同業者との競争激化」が19・4%、「人手不足」が18・0%と続いた。