再処理工場 「審査書案」意見公募760件 規制庁取りまとめ「2カ月」

使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)が新規制基準に適合しているとした「審査書案」への意見公募について、寄せられた意見の総数が約760件だったことが15日、原子力規制庁への取材で分かった。規制庁は今後、正式合格の前提となる意見の取りまとめに着.....
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 使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)が新規制基準に適合しているとした「審査書案」への意見公募について、寄せられた意見の総数が約760件だったことが15日、原子力規制庁への取材で分かった。規制庁は今後、正式合格の前提となる意見の取りまとめに着手するが、「2カ月程度かかる」としている。[br] 規制庁は5月13日の原子力規制委員会の定例会合で、再処理工場の審査書案を提示し、了承された。意見公募は同14日から6月12日までの30日間行われた。[br] 規制庁によると、高レベル放射性廃液が貯槽内で沸騰する重大事故(蒸発乾固)への対応や、工場から排出されるトリチウムなどの放射性物質に対する懸念のほか、核燃料サイクル政策が破たんしているとの意見が寄せられた。[br] 長谷川清光安全規制管理官は取材に「今後、意見を類型化し、一つ一つへの回答を作成していく」と説明。8月のお盆前後をめどに取りまとめる考えを示した。[br] 原子力施設の審査書案に対する意見公募は規制委の判断で実施。これまでで最も多かったのは原発で初合格した九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)の1万7819件。東北電力女川原発2号機(宮城県)は979件で、再処理工場への意見の数は相対的に少なかった。