空の水タンク内でヒーター過熱発火 大間原発の消防車火災

大間原発敷地内で3日発生した化学消防車火災で、電源開発(Jパワー)は17日、実況見分などから、380度以上に温度が上昇した凍結防止用ヒーターの電熱線が、車両左後部にある水タンクと接触し出火した―とする推定原因を発表した。 ヒーターは水タンク.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 大間原発敷地内で3日発生した化学消防車火災で、電源開発(Jパワー)は17日、実況見分などから、380度以上に温度が上昇した凍結防止用ヒーターの電熱線が、車両左後部にある水タンクと接触し出火した―とする推定原因を発表した。[br] ヒーターは水タンクの凍結防止のための設備で、長さは22センチで電熱線部分が13センチあり、外側からタンクに挿入して使う。[br] タンクは水温が15度以上になると、ヒーターが切れる「サーモスタット機能」が付いているが、当時タンク内に水がなく、正常に働かなかった。そのため、温度が上昇したヒーターの熱でタンクの挿入部が変形。固定が外れたヒーターがタンクに触れて発火に至ったとみられる。タンクはポリプロピレン製で、380度以上で発火するという。[br] タンクは昨年10月、車両メーカーを招いての訓練後に水抜きし、同12月26日から残った水でタンクや配管が凍らないよう、常時ヒーターを付けた状態だった。