三陸リアス線・久慈―普代間が3月14日再開、20日に全線復旧へ

試運転を行う三陸鉄道の車両=2019年3月、岩手県釜石市の両石駅
試運転を行う三陸鉄道の車両=2019年3月、岩手県釜石市の両石駅
三陸鉄道(岩手県宮古市、中村一郎社長)は14日、昨年10月の台風19号の被害で、不通が続いていたリアス線の久慈―普代(26・1キロ)を3月14日に再開すると発表した。同20日には残る陸中山田―釜石(28・9キロ)が再開し、岩手県の沿岸被災地.....
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 三陸鉄道(岩手県宮古市、中村一郎社長)は14日、昨年10月の台風19号の被害で、不通が続いていたリアス線の久慈―普代(26・1キロ)を3月14日に再開すると発表した。同20日には残る陸中山田―釜石(28・9キロ)が再開し、岩手県の沿岸被災地を結ぶ鉄路163キロが4カ月ぶりに1本につながる。[br] 久慈―普代間は、3月11日からモーターカーによる安全確認や列車での試運転を行う。ダイヤは被災前とほぼ変わらず、久慈―宮古は上下各12本。20日以降は久慈―盛(大船渡市)の全線直通列車を上下5本運行する。[br] 台風19号では、線路を支える路盤が流失、トンネルが土砂に埋まるなど計77カ所が被災。久慈―普代では陸中宇部駅付近でのり面崩壊や倒木があった。[br] 三鉄は本社のある宮古を中心に南北へ復旧を進め、順次、開通区間を延ばしてきた。宮古以北では昨年12月29日に田野畑―田老(22・9キロ)、今月2日に普代―田野畑(9・3キロ)が再開しており、今回が最後の復旧区間となる。[br] 三鉄の村上富男事業本部長は「住民に長らく不便をお掛けしたが、ようやく利用していただける。地元の観光業界にとっても打撃だったと思うが、再び(観光客を)呼び込みたい」と語った。[br] 3月20日は全線再開を記念して陸中山田駅(山田町)で出発式、釜石市民ホールで式典を開催。同22日には釜石―宮古で行われる東京五輪の聖火を運ぶイベントを予定している。試運転を行う三陸鉄道の車両=2019年3月、岩手県釜石市の両石駅