野辺地病院、公営企業法の「全適」移行へ 運営効率化で赤字解消目指す

全部適用の移行について説明する野村秀雄町長(中央)=14日、野辺地町内
全部適用の移行について説明する野村秀雄町長(中央)=14日、野辺地町内
野辺地町と横浜町、六ケ所村で組織する北部上北広域事務組合(管理者・野村秀雄野辺地町長)は14日、公立野辺地病院の運営形態について、地方公営企業法の全部適用に移行する方針を明らかにした。特別職の病院事業管理者には、元青森県健康福祉部長の一戸和.....
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 野辺地町と横浜町、六ケ所村で組織する北部上北広域事務組合(管理者・野村秀雄野辺地町長)は14日、公立野辺地病院の運営形態について、地方公営企業法の全部適用に移行する方針を明らかにした。特別職の病院事業管理者には、元青森県健康福祉部長の一戸和成氏(46)=現京都市役所課長=を任命する方針。全適移行後は効率的な運営を進め、病院の赤字解消を目指す。[br] 同日開かれた同組合議員全員協議会で、野村町長らが説明した。[br] 同病院は2017年度、18年度と2年連続赤字決算で、19年度も約2億5千万円の損失を見込む。資金不足額も約3億1千万円を超える見通し。厳しい経営状況が続いており、体制見直しの必要に迫られていた。[br] 全適移行により、職員人事や給与などに関する権限が、管理者から病院事業管理者に移る。経営責任の明確化が図られるほか、医療環境の変化にも迅速な対応が可能となり、経営改善などが見込めるという。[br] 一戸氏は県内出身で、弘前大大学院医学研究科修了後、02年に厚労省に入省し、14~17年は県健康福祉部長を務めた。同組合は6月に予定する臨時会で関連議案が可決されれば、7月から全適に移行する。[br] 野村町長は取材に「病院の直面している問題に対し、病院の仕組みに詳しい一戸氏の手腕に期待したい」と語った。[br] また、同日は同病院の三上泰徳院長が本年度末で退職し、来年度から副院長の小堀宏康氏を院長に昇格する人事も明らかにした。全部適用の移行について説明する野村秀雄町長(中央)=14日、野辺地町内