三菱製紙、八戸工場の減損損失で特別損失計上/19年4~12月

八戸市に主力工場を置く三菱製紙(東京)は10日、2020年3月期第3四半期(19年4~12月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比4・3%減の1460億1200万円で、営業損益、経常損益は前年の赤字から黒字に改善。一方、純損益は前年の2.....
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 八戸市に主力工場を置く三菱製紙(東京)は10日、2020年3月期第3四半期(19年4~12月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比4・3%減の1460億1200万円で、営業損益、経常損益は前年の赤字から黒字に改善。一方、純損益は前年の29億4900万円の損失を6億円に圧縮したが、八戸工場4号抄紙機の減損損失11億5900万円を特別損失に計上したことなどにより、黒字転換はならなかった。[br] 同社によると、八戸工場の4号抄紙機は、生産の効率化を目的に18年11月末に運転を休止。将来的な用途を検討しているが、具体的な再稼働計画は未定で、減損損失として計上した。[br] 同社は取材に「運転休止から1年以上が経過しているが、現段階で4号抄紙機の稼働再開の見通しは立っていない」としている。[br] 売上高は、価格改定や輸送調整金制度導入の効果が見られた半面、国内外で洋紙の販売数量が減少したため、前年実績を下回った。損益面ではコスト削減効果などにより、営業利益7億3700万円、経常利益11億800万円を確保した。[br] 主力の紙・パルプ事業の売上高は6・1%減の1100億1300万円、営業損益は前年の23億4300万円の赤字から1億1600万円の黒字に転じた。[br] 同社は同日、20年3月期通期の連結業績予想を下方修正した。洋紙の需要減などの影響で、売上高1950億円、営業利益15億円、経常利益20億円、純損益ゼロに見直した。