中国探査機、火星に着陸

 宇宙空間を飛行する中国の無人探査機「天問1号」(新華社=共同)
 宇宙空間を飛行する中国の無人探査機「天問1号」(新華社=共同)
【北京共同】中国国営の中央テレビによると、中国の無人探査機「天問(てんもん)1号」が15日午前7時18分(日本時間同8時18分)、火星への軟着陸に成功した。旧ソ連、米国に次ぐ3カ国目。中国は既に月面探査を成功させているが、習近平指導部が目指.....
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 【北京共同】中国国営の中央テレビによると、中国の無人探査機「天問(てんもん)1号」が15日午前7時18分(日本時間同8時18分)、火星への軟着陸に成功した。旧ソ連、米国に次ぐ3カ国目。中国は既に月面探査を成功させているが、習近平指導部が目指す「宇宙強国」の確立に向け、新たな成果を獲得した。[br][br] 軟着陸後に表面探査にも成功すれば米国に次ぐ2カ国目となる。火星の周回軌道上の天問1号から着陸機が分離して火星の大気圏に突入し、極度の高温などの悪条件をくぐり抜け、火星の「ユートピア平原」に着陸した。[br][br] 着陸機には火星探査車「祝融(しゅくゆう)」が搭載されており、周囲の撮影や、土壌、大気などの調査を実施する計画だ。[br][br] 天問1号は昨年7月に打ち上げられた。今年2月に火星の周りの軌道に入り、火星表面を観測しながら着陸のタイミングを探っていた。日本も2024年の探査機打ち上げを計画している。[br][br] 米航空宇宙局(NASA)は2月に探査車「パーシビアランス」を火星に着陸させ、小型ヘリコプターの飛行や酸素を生成する実験にも成功した。NASAは1976年以降、軟着陸に複数回成功しており、旧ソ連も71年に軟着陸したが、すぐに通信が途絶えたとされる。[br][br] 中国は宇宙開発を加速させており、2019年に世界で初めて月の裏側に探査機を着陸させた。20年12月には月面で無人探査機が採取した土壌を地球に持ち帰ることにも成功。独自の宇宙ステーション「天宮(てんきゅう)」も22年に完成させる計画で、今年4月、中核となる居住区部分の打ち上げに成功した。 宇宙空間を飛行する中国の無人探査機「天問1号」(新華社=共同)