【序ノ口・朝走雷】陸上短距離から大相撲へ 異色の新弟子、弟とともに

 序ノ口の朝走雷=両国国技館
 序ノ口の朝走雷=両国国技館
異色の新弟子が大相撲に挑む。夏場所(東京・両国国技館)から番付にしこ名が載った序ノ口の朝走雷(あさそうらい)=本名吉田雷希、高砂部屋=(22)は、三重・文岡中の2012年に全国中学校体育大会で陸上男子400メートルリレーの優勝メンバー。「相.....
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 異色の新弟子が大相撲に挑む。夏場所(東京・両国国技館)から番付にしこ名が載った序ノ口の朝走雷(あさそうらい)=本名吉田雷希、高砂部屋=(22)は、三重・文岡中の2012年に全国中学校体育大会で陸上男子400メートルリレーの優勝メンバー。「相撲は今しか挑戦できない。5年以内に関取になりたい」と意気込んでいる。[br][br] 三重県志摩市出身で167センチ、80キロと小柄。小学1年で相撲を始め、地元の道場「志友館」で鍛えられた。4年からは陸上も並行し、静岡・東海大翔洋高(現東海大静岡翔洋高)から陸上短距離に専念したという。[br][br] 中学時代の陸上部顧問に憧れて教員を目指したが、記録が伸び悩んで限界を悟る。「自分が生徒だったら(記録が)すごい先生に教わりたいという思いがあった」。岐阜経大(現岐阜協立大)を2年で中退し、競技に別れを告げた。[br][br] 同じ体形で岐阜農林高相撲部だった弟の朝気龍=本名吉田桐龍=(18)に感化され「小さい人でも勝てる。弟の試合を見て、その気持ちが強くなった」と話す。相撲への情熱が再燃して力士を志願。同部屋の弟とは3月の春場所の新弟子検査で一緒に合格し、夏場所初日には新序出世披露の晴れ舞台に立った。[br][br] 小兵の幕内照強や十両炎鵬を動画で研究し「激しい相撲を取って、スピードで相手を翻弄(ほんろう)したい」とイメージを膨らます。陸上で鍛えた健脚を生かし、厳しい勝負の世界を駆け抜けることができるか。 序ノ口の朝走雷=両国国技館