天鐘(5月12日)

人生の節目を迎え、決意を新たにする「新期一転(しんきいってん)」。仕事はもちろん、私生活の充実も目指す「仕私奮迅(ししふんじん)」。コロナに負けずに、職務をやり遂げる「精励(せいれい)勝菌(かっきん)」。住友生命の新入社員が創作した四字熟語.....
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 人生の節目を迎え、決意を新たにする「新期一転(しんきいってん)」。仕事はもちろん、私生活の充実も目指す「仕私奮迅(ししふんじん)」。コロナに負けずに、職務をやり遂げる「精励(せいれい)勝菌(かっきん)」。住友生命の新入社員が創作した四字熟語だという▼初々しさが伝わり、応援したくなる。自身を振り返ってみる。全てが初めての経験で、右往左往するばかり。「失敗しても許されるのが新人の特権」。諸先輩の励ましを受け、何とか踏ん張って今に至る▼年度が新しくなった4月、就職や進学で環境が大きく変わった皆さんは、無我夢中で走り続けたはず。ひと休みとなった大型連休が終わって、仕事場にも学校にも、日常が戻ってきた。心持ちはいかがだろう▼意気揚々であれば喜ばしい。もし気分がすぐれないようなら、無理をしないでほしい。不慣れな日々は緊張を強いる。知らぬ間に体と心にストレスが蓄積している。この時期に注意したい「五月病」である▼コロナ禍がリスクを高めているとも。気晴らしをしようにも、常に制約が付きまとう。まずは生活のリズムを整えることが肝要だという。悩みは抱え込まず、身近な人に相談を。周囲の優しい目配りも欠かせない▼人生を自転車に例えたのはアインシュタインだったか。漕(こ)がないと倒れるが、続けると疲れてしまう。きつい坂道、急カーブもある。時には休んで。再び走りだすには力も要るが、ゆっくりと進めばいい。