県が都市計画区域見直し 八戸区域から分離、おいらせ町全域対象に

青森県は、八戸都市計画区域からおいらせ町の一部を分離し、町全域を対象にした区域を新設する。11日に県庁で開かれた県都市計画審議会で関係議案が諮られ、委員から異論は出なかった。区域外の町北部地域で進む乱開発を防ぐのが狙い。町も区域の混在が解消.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 青森県は、八戸都市計画区域からおいらせ町の一部を分離し、町全域を対象にした区域を新設する。11日に県庁で開かれた県都市計画審議会で関係議案が諮られ、委員から異論は出なかった。区域外の町北部地域で進む乱開発を防ぐのが狙い。町も区域の混在が解消されることで計画的なまちづくりを進めることができる。新しい区域は国土交通相の同意を経て、7月以降に告示される見通し。[br][br] 都市計画区域は都市計画法に基づき、都道府県知事や国交相が指定するエリア。八戸区域は八戸市(南郷地区を除く)とおいらせ町の一部(旧百石町全域と旧下田町の南東側)の構成で1971年に設定された。[br][br] 市町村の行政区域ではなく、広域的な整備・開発を目的に設けられたが、町では近年、土地利用の規制が緩い都市計画区域外の町北部地域で市街化が進展。三沢市のベッドタウンとして住宅建築が進む一方、道路や下水道などのインフラが十分に整わないまま開発されてきた。[br][br] 町内に区域と区域外が混在する事態に対し、町は2018年5月、県に町単独の都市計画区域を指定するよう申し出。県が検討を進めてきた。[br][br] 町は新たに北部地域の用途を第1種と第2種の住居地域に、人口密度の高い洋光台地区を第1種低層住居地域にそれぞれ指定し、積極的に市街地形成を進める。今後、住宅を建築する際は開発許可や建築確認が必要になり、建ぺい率や容積率などに制限が出てくる。[br][br] これらの用途地域以外の区域は、乱開発などを招かないよう建築用途を制限する特定用途制限地域とし、町が土地利用の規制や誘導を図る。[br][br] 八戸都市計画区域は八戸市のみになる。