犬用フード7年保存可能に 災害避難時の備蓄食開発

 「7年間保存可能」なドッグフードとペット用飲料水(グリーンデザイン&コンサルティング提供)
 「7年間保存可能」なドッグフードとペット用飲料水(グリーンデザイン&コンサルティング提供)
ペットにも備えを―。防災用の備蓄食を扱う東京都内の企業が「7年間保存可能」とするドッグフードやペット用飲料水を販売している。大災害時に、ペットとともに逃げる同行避難に注目が集まる一方、その後の避難生活まで想定した備えはまだ不十分なケースも多.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 ペットにも備えを―。防災用の備蓄食を扱う東京都内の企業が「7年間保存可能」とするドッグフードやペット用飲料水を販売している。大災害時に、ペットとともに逃げる同行避難に注目が集まる一方、その後の避難生活まで想定した備えはまだ不十分なケースも多い。担当者は「具体的に準備するきっかけになれば」と話す。[br][br] 商品を手掛けるのは世田谷区の「グリーンデザイン&コンサルティング」。10年前の東日本大震災の際、被災地で置き去りになったペットが相次いだニュースや、社内にペット好きが多かったことをきっかけに約5年前から開発を始めた。環境省が、災害時の同行避難を基本とする指針を作成したことも後押しになった。[br][br] もととなるドッグフードは専門メーカーが作ったものを使用。人用の備蓄食とは別の釜を使って、独自の加圧加熱技術による殺菌を行い、未開封であれば7年間の保存が可能になった。水は全国の自治体に納入している備蓄用飲料水と同じ製法で製品化した。いずれも人と同じ安全基準にこだわっており、今後、長期保存が可能なキャットフードの開発も進める。[br][br] また、多くのペットフードが賞味期限切れで廃棄されていることから、同社は、メーカーと連携して賞味期限の近いペットフードに保存加工を施し、備蓄用として再生する活動にも取り組んでいる。各地の自治体に採用されることを目指しており、担当者は「フードロスの削減にもなる」と強調した。 「7年間保存可能」なドッグフードとペット用飲料水(グリーンデザイン&コンサルティング提供)