「対策して帰省」「遠出は自粛」 コロナ禍2年目のGWスタート

大型連休初日のJR八戸駅。青森県内では遠出を控える動きが広がる一方、近場のレジャー施設などを訪れる人は昨年よりも多かった=29日、八戸市
大型連休初日のJR八戸駅。青森県内では遠出を控える動きが広がる一方、近場のレジャー施設などを訪れる人は昨年よりも多かった=29日、八戸市
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、ゴールデンウイークが29日、始まった。東京など4都府県に緊急事態宣言が発令された影響で、青森県内では遠出を控える動きが広がった一方、全国に緊急事態宣言が出され「ステイホーム」となった昨年より外出する人は.....
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 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、ゴールデンウイークが29日、始まった。東京など4都府県に緊急事態宣言が発令された影響で、青森県内では遠出を控える動きが広がった一方、全国に緊急事態宣言が出され「ステイホーム」となった昨年より外出する人は増加。天気が悪かったこともあり、屋内のレジャー施設などでは、地元や近隣の人らでにぎわうところも見られ、関係者が感染防止対策に腐心した。[br][br] 東北新幹線の東京―新青森間の乗車率は午後0時29分着の下りが60%となったものの、上下線とも3割前後が目立った。[br][br] JR八戸駅では、キャリーバッグを手にした帰省客のほか、国内トップ選手が出演するアイスショー目当ての利用者も見られた。[br][br] 東京から訪れた30代女性会社員女性は「八戸は初めてだが観光はせず、アイスショーだけを楽しむ」と話した。むつ市の実家に帰省する埼玉県の男性会社員(18)は「2週間前から仕事以外で外出せず、PCR検査を受けてから帰省した」と対策を語った。[br][br] この日の青森県内は雲に覆われ、雨が降るなどあいにくの天候となった。2年連続で春まつりが中止になった、八戸市の八戸公園では来園者がまばらだった。[br][br] 大型連休を近場で過ごすという声は数多く聞かれた。同市江陽2丁目の八戸ショッピングセンター「ラピア」に家族3人で訪れた20代の女性会社員は「感染の不安がある。子どもと公園で遊んだり、散歩したりして過ごしたい」と話した。[br][br] ラピアの運営会社・八戸ショッピングセンター開発の荒井利光企画課長は「感染拡大前の人出に戻りつつある」とし、「お客さまにも対策していただき、買い物を楽しんでほしい」と呼び掛けた。[br][br] 今月、リニューアルオープンした三沢市の県立三沢航空科学館には多くの人が訪れ、体験型展示の一部に人数制限を設けるなど感染防止対策が徹底された。八戸市の男性公務員は「天気が良くないので家族で科学館に来た。連休中は遠出はせずに楽しみたい」と話した。[br][br] 階上町の「はしかみハマの駅あるでぃ~ば」では、「ゴールデンウィークまつり」がスタート。一度に利用できる人数の上限を決め、地元の鮮魚などを販売した。八戸市の自営業男性(70)は買い物を楽しみつつも「コロナで県外にいる孫が遊びに来られなくなった」と寂しそうに話した。[br][br] 新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が相次いだ青森市本町地区では、県の要請で時間短縮営業が始まっており、観光客の出入りはほぼなく、閑散とした。[br][br] 同地区でバーを約40年営む男性(63)は「人が全く来ない。昨年の今よりも状況が悪化している」とため息。「今の時期はインバウンド(訪日外国人客)も含めて、多くのお客さんが訪れていた」と振り返り、厳しい表情を見せた。飲食店の店長を務める30代男性は「無理に集客を図ろうとは考えていない。今は我慢の期間」と冷静に話した。大型連休初日のJR八戸駅。青森県内では遠出を控える動きが広がる一方、近場のレジャー施設などを訪れる人は昨年よりも多かった=29日、八戸市