証言拒否の議員は告発せず 十和田市議会百条委

十和田市議が市職員に不当な圧力をかけた疑いがあるとして、市議会が設置した「パワーハラスメント調査特別委員会」(百条委員会)の8回目の会合が28日、市役所で開かれ、情報元について証言を拒否した戸来伝議員について、刑事告発しないことを決めた。今.....
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 十和田市議が市職員に不当な圧力をかけた疑いがあるとして、市議会が設置した「パワーハラスメント調査特別委員会」(百条委員会)の8回目の会合が28日、市役所で開かれ、情報元について証言を拒否した戸来伝議員について、刑事告発しないことを決めた。今回で証人に呼んだ10人全員の聞き取り調査が終了。次回から結論の取りまとめに入る。[br][br] 戸来議員は不当圧力の情報が寄せられたとして委員会設立を発議したが、3月の5回目会合で情報元について問われた際、「公益性のある通報であり、通報者を守る観点から話せない」と述べ、工藤正廣委員長が証言拒否と見なしていた。[br][br] 百条委では正当な理由なく証言を拒んだ場合、処罰の対象になる。 この日の協議では、告発に賛成の立場の石橋義雄議員が「不当圧力の証拠になる人物についての証言拒否は決して軽くない」などと指摘した一方、久慈年和議員が「戸来議員が証言した時系列は他の証人の説明と一致している」と告発に反対。採決の結果、賛成3人、反対3人と同数になり、最終的に工藤委員長の判断で告発を見送った。[br][br] 会合後の取材に工藤委員長は、告発するかしないかは最終的に本会議で決定すること―とした上で、「通報者に配慮すべきで、全国の事例を見ても告発の例は少ない」と説明した。次回は5月19日に開く。