【4都府県の緊急事態宣言初日】百貨店は休業、その他の店は客足やまず

 3度目の緊急事態宣言が発令され、一部の売り場を除いて臨時休業した東京・銀座の百貨店。正面出入り口が閉鎖されていた=25日午前
 3度目の緊急事態宣言が発令され、一部の売り場を除いて臨時休業した東京・銀座の百貨店。正面出入り口が閉鎖されていた=25日午前
新型コロナウイルスの感染拡大で、4都府県に出された3回目の緊急事態宣言の効果は出るのか―。初日の25日、首都・東京では商業施設や百貨店で休業措置が取られたが、その他の店への客足はやまなかった。繁華街では、夜になりネオンが消えた後も、路上で飲.....
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 新型コロナウイルスの感染拡大で、4都府県に出された3回目の緊急事態宣言の効果は出るのか―。初日の25日、首都・東京では商業施設や百貨店で休業措置が取られたが、その他の店への客足はやまなかった。繁華街では、夜になりネオンが消えた後も、路上で飲む人たちの姿が。政府の要請に従い休業を決めた店からは「意味がないのでは」との声も上がった。[br][br] 政府は宣言中、酒類を提供する飲食店に休業を要請した。正午すぎ、JR上野駅近くの繁華街。多くの飲食店で酒類の販売を取りやめていたが「お酒飲めます」「持ち込みOK」などと掲示した店もあった。にぎわう店で、マスクを外し談笑していた中野区の男性会社員(34)は「飲酒の全面停止について納得いく説明がなく、従う気になれない」。[br][br] 宣言中の休業を決めた店からは不満も。串揚げ店店長の伊藤勇平さん(35)は「路上で飲む人も多く、コンビニなどの小売店も規制をしなければ意味がないのではないか」と語気を強めた。[br][br] 高級ブランド店がひしめき合う銀座。百貨店は閉まっていたが、日中、ほとんどの路面店はオープンしており、買い物客が行き交っていた。スーツの採寸に来た栃木県小山市の会社経営の男性(51)は「食事をするわけではないし移動も車なので、問題ないと思う」と気にしていない様子だった。[br][br] 表参道では、人数制限を設け行列ができた店も。並んでいた女性は「いつもより人通りが多い」とこぼした。[br][br] 大型商業施設やテーマパークが立ち並ぶお台場では多くの施設が休館し、閑散としていた。知らずに訪れて残念がる家族連れや、散歩したりベンチで談笑したりする人々の姿も見られた。[br][br] 若者の街・渋谷。JR渋谷駅前は大勢の人々が行き交い、センター街では夕方から路上飲みを始めるグループがいた。都が店頭などの照明を消すよう要請している午後8時になると、スクランブル交差点の大型ビジョンが消灯。周辺の店も徐々に閉まったが、営業を続け満席の居酒屋もあった。[br][br] 神奈川県伊勢原市の男性会社員(26)は、知人と「もう少しだけ話そう」と路上で飲んでいた。「久しぶりに東京に来たけど、人が多いなと驚いた。1年以上もこんな状態が続いて、みんな疲れているんじゃないですかね」とため息をついた。 3度目の緊急事態宣言が発令され、一部の売り場を除いて臨時休業した東京・銀座の百貨店。正面出入り口が閉鎖されていた=25日午前