ミャンマーに暴力停止を要請/ASEAN臨時首脳会議

 24日、インドネシア・ジャカルタのASEAN事務局に入る、ミャンマーのミン・アウン・フライン総司令官(インドネシア政府提供、共同)
 24日、インドネシア・ジャカルタのASEAN事務局に入る、ミャンマーのミン・アウン・フライン総司令官(インドネシア政府提供、共同)
【ジャカルタ、シンガポール共同】東南アジア諸国連合(ASEAN)は24日、インドネシアの首都ジャカルタで臨時首脳会議を開き、クーデターを起こしたミャンマー国軍に対し暴力の即時停止、政治犯の解放、特使受け入れなどを要請した。出席した国軍トップ.....
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 【ジャカルタ、シンガポール共同】東南アジア諸国連合(ASEAN)は24日、インドネシアの首都ジャカルタで臨時首脳会議を開き、クーデターを起こしたミャンマー国軍に対し暴力の即時停止、政治犯の解放、特使受け入れなどを要請した。出席した国軍トップ、ミン・アウン・フライン総司令官は特使受け入れに前向きな姿勢を見せたとされるが、暴力の停止やアウン・サン・スー・チー氏の解放などには明言しなかった。今後、ミャンマーの状況改善につながるかが焦点となる。[br][br] 総司令官にとって政変後、初の外遊となる。内政不干渉を原則とするASEANにとって、臨時首脳会議の開催は異例の対応。ミャンマーでは国軍の弾圧による市民の犠牲者が700人を超え、混迷が収束する兆しはないことから、正常化を主導できなければASEANの求心力が弱体化するとの危機感がある。国軍側は首脳外交を利用し、国内外に正統性を示したい考えだ。[br][br] インドネシアのジョコ大統領は首脳会議後の記者会見で、ミャンマー国軍に暴力の停止や特使と人道支援の受け入れ、拘束された政治家らの釈放、民主派勢力などとの対話を求めたと述べた。シンガポールのリー・シェンロン首相は、総司令官が特使受け入れと人道支援に前向きな姿勢を示したと明らかにした。[br][br] 各国は、抗議デモに参加する市民の殺害など暴力の即時停止を要求。マレーシアのムヒディン首相は首脳会議で「殺人と暴力は止めなければならない」と述べた。[br][br] 首脳会議はインドネシアのジョコ大統領が3月に提案。ただタイのプラユット首相、フィリピンのドゥテルテ大統領、ラオスのパンカム首相は参加を見送り外相を派遣した。[br][br] ASEANは3月2日の臨時外相会議の議長声明で、国軍を名指しせず暴力抑止を求める一方、スー・チー氏らの解放について一致した考えを盛り込めなかった。 24日、インドネシア・ジャカルタのASEAN事務局に入る、ミャンマーのミン・アウン・フライン総司令官(インドネシア政府提供、共同)