日銀青森4月景況、景気判断引き上げ 上方修正は4カ月ぶり

日本銀行青森支店は21日、青森県内の金融経済概況(同日時点)を発表した。県内の景気について「サービス消費を中心に引き続き厳しい状態にあるが、基調としては持ち直している」とし、前回(3月15日)の判断を引き上げた。上方修正は4カ月ぶり。県内外.....
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 日本銀行青森支店は21日、青森県内の金融経済概況(同日時点)を発表した。県内の景気について「サービス消費を中心に引き続き厳しい状態にあるが、基調としては持ち直している」とし、前回(3月15日)の判断を引き上げた。上方修正は4カ月ぶり。県内外で新型コロナウイルスの感染が拡大し、飲食や観光業で厳しさが増しているが、好調な製造業がけん引し全体を引き上げた。[br][br] 個人消費は「持ち直しの動きが一服している」と判断を維持。家電販売やホームセンター、スーパーは在宅時間の長期化で緩やかに増加し、ドラッグストアも衛生用品の好調が続く。[br][br] 一方、サービス業は外食関連を中心に厳しい状態が続き、観光業は都市圏に適用された「まん延防止等重点措置」の影響で落ち込んでいる。百貨店は物産展が好調だったことなどにより減少幅が抑えられた。[br][br] 生産は、米国や中国など世界経済の動きに合わせて「持ち直しの動きが広がりを伴いつつ続いている」と判断を引き上げ。海外需要の拡大で鉄鋼が持ち直しているほか、電気機械や電子部品・デバイスは感染拡大前の水準を上回っている。[br][br] 森本喜和支店長は先行きについて「感染拡大で事業者の売り上げだけでなく、消費マインドが冷え込む恐れがある」とした上で、「ワクチン接種の開始やプレミアム商品券を発行する自治体があるなどプラスの動きもある」と述べ、今後の動きを注視していく考えを示した。