キューバのカストロ氏、党第1書記退任を表明 カストロ兄弟の統治終わる

 兄のフィデル・カストロ氏(左)とラウル・カストロ氏=2011年4月、キューバの首都ハバナ(AP=共同)
 兄のフィデル・カストロ氏(左)とラウル・カストロ氏=2011年4月、キューバの首都ハバナ(AP=共同)
【ハバナ共同】社会主義国キューバのラウル・カストロ共産党第1書記(89)は16日に開幕した第8回党大会の基調報告で「第1書記の任務を終える」と退任を表明した。国家元首は既に退いており、党トップも降りることで、1959年の革命以来、兄の故フィ.....
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 【ハバナ共同】社会主義国キューバのラウル・カストロ共産党第1書記(89)は16日に開幕した第8回党大会の基調報告で「第1書記の任務を終える」と退任を表明した。国家元首は既に退いており、党トップも降りることで、1959年の革命以来、兄の故フィデル氏と続けたカストロ兄弟による統治が終わる。19日の最終日に公表される党人事で正式に退任が決まる見通し。[br][br] ラウル氏は後任には言及しなかったが、次期第1書記にはディアスカネル大統領(60)が就くとみられる。ディアスカネル氏は2018年にラウル氏の後任として国家元首の国家評議会議長に選出され、その後の憲法改正に伴い19年に大統領となった。党序列は3位。[br][br] ラウル氏は1965年の結党以来フィデル氏が務めていた党第1書記を2011年に引き継いだ。退任について「役目を果たした満足と祖国の未来への信頼」を得たために自ら判断したとしている。「生きている限りは祖国と革命、社会主義を守るために常に行動できる体勢を保つ」とも述べ、影響力は保持する意向も示唆した。[br][br] ラウル氏は「準備の整った指導者集団に国の運営を引き継ぐことに満足している」とも述べた。党幹部としてとどまる提案も受けたが熟考の結果断ったとし「革命の一兵卒」として党に寄与していくとした。[br][br] また米国による経済制裁を非難。一方で危機的な経済状況を改善するために、国営企業の生産性向上に向けた「真の考えの転換」が必要だと強調した。 兄のフィデル・カストロ氏(左)とラウル・カストロ氏=2011年4月、キューバの首都ハバナ(AP=共同)