三沢エンジニアリング、三沢航空科学館リニューアルで製品展示

三沢エンジニアリングが手掛けた航空機関連部品などをアピールする平内康秀社長=3月下旬、三沢市
三沢エンジニアリングが手掛けた航空機関連部品などをアピールする平内康秀社長=3月下旬、三沢市
20日にリニューアルオープンする青森県立三沢航空科学館。空を飛ぶ仕組みや航空に関する技術を学べる「科学ゾーン」では、三沢市の三沢エンジニアリング(平内康秀社長)が製造を手掛けた航空機の関連部品を展示する。大空をかける航空機の活躍を支える地元.....
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 20日にリニューアルオープンする青森県立三沢航空科学館。空を飛ぶ仕組みや航空に関する技術を学べる「科学ゾーン」では、三沢市の三沢エンジニアリング(平内康秀社長)が製造を手掛けた航空機の関連部品を展示する。大空をかける航空機の活躍を支える地元企業の存在や技術を、県内の子どもたちや航空ファンらに紹介。平内社長は「世界中の企業が関わる航空機の部品を作る会社が身近にあることを知ってほしい」とアピールしている。 展示されるのは、五つの角度センサー。感知した傾きを信号として伝える部品で、操縦者がエンジン制御に使うスロットルレバーや、揚力を増大させるために必要な装置など、重要部分に使われる。科学ゾーン内の「空に関わる仕事」ブースで展示される。[br][br] 1972年設立の同社は、精密機器製造の多摩川精機(長野県飯田市)の協力会社。多摩川精機が注文を受けて設計・開発した製品を、試作・生産している。[br][br] 従業員の約240人は上十三地域や八戸市などの住民で、約7割が三沢市やおいらせ町から通う。展示品はいずれも、おいらせ工場で作られた。[br][br] 平内社長は、県内にも航空機関連産業を支える企業や仕事があり、自社製品も各地の空を飛ぶ旅客機などに使われていることを誇る。その上で、同産業への認識を深められる展示の機会を喜ぶ。[br][br] 同時に「製品を作る上でミスは許されず、意識も高く持ち続けなければならない。製品の仕組みをよく理解することが大切だ」と気を引き締める。[br][br] 展示品は“未来の技術者”が目にするかもしれない。平内社長は「今の仕事ができるのは、現場で携わる人たちが地道に技術を積んできた結果」と強調。[br][br] 「世界中で部品を作っているのは5年、10年と根気よく続けてきた人。ものづくりが好きでへこたれなければ何とかなる。ぜひ志してもらいたい」と、展示が、子どもたちの夢を育む機会となることにも期待を込める。三沢エンジニアリングが手掛けた航空機関連部品などをアピールする平内康秀社長=3月下旬、三沢市