元幹部が署名偽造認める/愛知リコール 「事務局長と共に関与」

愛知県知事のリコール運動を巡る署名偽造事件で、運動事務局の元幹部で15日に同県常滑市議を辞職した山田豪氏(52)が16日、共同通信の取材に、事務局長の田中孝博元県議(59)と共に偽造に関与したと証言した。同一筆跡とみられる署名が書かれた署名.....
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 愛知県知事のリコール運動を巡る署名偽造事件で、運動事務局の元幹部で15日に同県常滑市議を辞職した山田豪氏(52)が16日、共同通信の取材に、事務局長の田中孝博元県議(59)と共に偽造に関与したと証言した。同一筆跡とみられる署名が書かれた署名簿に自身の指印を複数回押したという。「深く反省しており、おわびしたい」と謝罪し、県警の捜査に全面的に協力する姿勢を示した。[br][br] 2月に署名偽造疑惑が発覚して以降、運動事務局の関係者が関与を認めたのは初めて。田中氏は同日「山田氏の証言が正しいかどうかは答えられない。彼の真意が分からない」と話した。[br][br] 山田氏によると、県内の大半の自治体で署名集め期間が終了した翌日の昨年10月26日、田中氏から「大量の署名簿が来るので、押印作業が必要になる」と告げられ、同月末から11月上旬にかけて500枚ほどの署名簿に指印を押した。「署名簿は九州から運ばれた」とも説明されたといい、田中氏自身も指印を押していたと証言した。[br][br] リコール運動を巡っては、名古屋市の広告関連会社が運動事務局の指示でアルバイトを集め、佐賀市内の貸会議室で他人の署名を書かせた疑いが浮上。愛知県警が地方自治法違反容疑で捜査している。[br][br] 山田氏はリコール運動を主導する「請求代表者」の一人で、署名を呼び掛ける街宣活動などに従事した。当初は不正への関与を否定していたが、2月末に県警の事情聴取を受けて以降は「お話しできない」としていた。