歴史的価値や魅力を共有 霊山十和田の古道調査を報告

古道調査の結果を報告する齊藤利男名誉教授(中央)
古道調査の結果を報告する齊藤利男名誉教授(中央)
山岳霊場・十和田湖に至るかつての参詣道を調査している「十和田湖伝説の伝え方を考える会」(中川一樹会長)は12日、十和田湖観光交流センター「ぷらっと」で湖畔地区住民への報告会を開き、霊山十和田の歴史的価値や観光資源としての魅力を共有した。 同.....
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 山岳霊場・十和田湖に至るかつての参詣道を調査している「十和田湖伝説の伝え方を考える会」(中川一樹会長)は12日、十和田湖観光交流センター「ぷらっと」で湖畔地区住民への報告会を開き、霊山十和田の歴史的価値や観光資源としての魅力を共有した。[br][br] 同会は関係団体などと共同で、2019年から十和田湖への古道の調査を実施。これまでに、八戸市豊崎町上永福寺を起点とする本道「十和田山新道」(五戸道)で、古道の一部が良好な状態のまま残っていることや、津軽からの侵攻を防ぐための城館があったことなどを解き明かしている。[br][br] 報告会には住民約20人が参加し、中川会長と調査に携わる中世史専門の齊藤利男・弘前大名誉教授らが調査の詳細を解説した。[br][br] 中川会長は古道が世界遺産・熊野と共通点が多いことなどを挙げ、「中世から数え切れない人の願いが十和田湖に込められてきた。道中にちりばめられている魅力を歴史観光につなげていきたい」と強調した。[br][br] 齊藤名誉教授は「熊野にはない独自の価値もある。今後も調査が続き、面白い発見があるだろう」と期待を込めた。[br][br] 参加した森田陽子さん(38)は「壮大な話に引き込まれた。十和田湖の知らなかった側面に、世界遺産も無理ではないかもと思えました」と話していた。古道調査の結果を報告する齊藤利男名誉教授(中央)