空自スクランブル725回 20年度、最多の中国が減少

 空自の緊急発進(スクランブル)回数の推移
 空自の緊急発進(スクランブル)回数の推移
防衛省統合幕僚監部は9日、領空侵犯の恐れがある外国機に対する航空自衛隊の戦闘機による緊急発進(スクランブル)が2020年度は、前年度から222回減って725回だったと発表した。このうち、国別で最多の中国を対象とした緊急発進は217回減の45.....
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 防衛省統合幕僚監部は9日、領空侵犯の恐れがある外国機に対する航空自衛隊の戦闘機による緊急発進(スクランブル)が2020年度は、前年度から222回減って725回だったと発表した。このうち、国別で最多の中国を対象とした緊急発進は217回減の458回。防衛省は、日本周辺で中国の活動が活発なのは変わらないとみており、警戒を続けている。[br][br] 岸信夫防衛相は9日の閣議後記者会見で、中国とともにロシアを挙げ「活発な活動は継続している。国際法、自衛隊法に従い万全を期す」と述べた。防衛省統幕は中国の回数減少について「スクランブルの対象となる空域よりも遠くで飛行している。活動自体が減っているとは認識していない」と説明した。中国の意図を分析している。[br][br] 防衛省統幕によると、ロシアへの緊急発進は、前年度から10回減の258回。領空侵犯されたのは1回で、昨年10月にロシアのヘリコプターが、北海道知床岬周辺で日本領空に入った。[br][br] 全国に四つある空自の航空方面隊ごとの回数は、那覇基地に司令部があり、沖縄県・尖閣諸島周辺を含む東シナ海で対応している南西航空方面隊が最も多く404回だった。 空自の緊急発進(スクランブル)回数の推移