肉牛増頭や乳量増加が柱 青森県が生産近代化計画公表

青森県は8日、県酪農・肉用牛生産近代化計画(2021~30年度)を公表した。肉用牛の飼養頭数や、乳用牛の乳量増加が柱。肉用牛は30年度の飼養頭数を6万3700頭とし、18年度から約1万頭増やす。乳用牛は微減の1万1500頭とするが、生乳の生.....
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 青森県は8日、県酪農・肉用牛生産近代化計画(2021~30年度)を公表した。肉用牛の飼養頭数や、乳用牛の乳量増加が柱。肉用牛は30年度の飼養頭数を6万3700頭とし、18年度から約1万頭増やす。乳用牛は微減の1万1500頭とするが、生乳の生産性を向上させ、乳量は3570トン増の7万2千トンを目指す。[br][br] 計画は酪農・肉用牛の生産振興に向け、必要な施策を展開する指針となる。5年に一度、生産関係団体の意見を参考に更新している。[br][br] 肉用牛は繁殖雌牛導入などを通じて子牛増加を目指す。繁殖雌牛の30年度目標頭数は1万5700頭(18年度比3200頭増)、肥育牛は1万3100頭(同2200頭増)とした。[br][br] 乳用牛は約200頭減とほぼ現状維持するが、生産能力の高い牛に切り替え、1頭当たりの乳量を向上させる。[br][br] 経営面では、家族経営が中心の中小規模の経営体に配慮し、労働負担軽減につながる情報通信技術(ICT)導入などで生産基盤強化を図る。[br][br] 販売面は、肉用牛の黒毛和種で食味改良を進めるほか、短角種では低コスト生産を取り入れるなど、需要に見合った生産を進める。[br][br] 災害時の経営対策としては、非常用電源整備や飼料備蓄、価格安定制度への加入促進を盛り込んだ。