【新型コロナ】イベント「推奨される状況にない」大西医師 青森県内クラスター続発

会見で「イベントが推奨される状況にはない」と注意を呼び掛ける大西基喜医師(右端)=7日、青森県庁
会見で「イベントが推奨される状況にはない」と注意を呼び掛ける大西基喜医師(右端)=7日、青森県庁
青森県内で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)や、感染経路が分からない患者の発生が相次いでいる。確認されたクラスターは、3月中旬から1カ月足らずで計13件に上る。今後、県内は春祭りシーズンに入り、移動の機会が増える。県感染症対策コー.....
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 青森県内で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)や、感染経路が分からない患者の発生が相次いでいる。確認されたクラスターは、3月中旬から1カ月足らずで計13件に上る。今後、県内は春祭りシーズンに入り、移動の機会が増える。県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「県全体が警戒が必要な状況。県内一律には言えないが、イベントが推奨される状況にはない」との認識を示した。[br][br] 県内で発生したクラスターは3月が9件、4月は7日時点で既に4件。飲食店や職場、施設、小学校など感染形態は幅広く、一部のクラスターでは保健所管内をまたいで感染者が確認されている。[br][br] 感染経路が分からないケースも目立つ。感染者数を見ると、5日までの1週間で確認された経路不明の新規系統は17系統で過去最高に上るという。[br][br] 人の移動に加え、送別会や歓迎会など飲食の場が増えたことが感染拡大の背景にあるとみられる。[br][br] 県内では今後、春祭りなどのイベントも企画されている。県が公表したイベント開催のガイドラインでは、県内の複数圏域でクラスターが発生している場合は「中止」という目安を定めている。[br][br] 大西医師は県内でのイベント開催に慎重な姿勢を示し、「個人への注意喚起は限界がある。組織的な対策、人の移動を抑える政策が必要」と強調した。会見で「イベントが推奨される状況にはない」と注意を呼び掛ける大西基喜医師(右端)=7日、青森県庁