農作業中の事故、死者10人 20年青森県内 高齢者の割合高く

青森県は5日までに、2020年の県内農作業事故発生状況をまとめた。死者数は10人(前年比1人減)で、事故件数は17件(2件増)だった。このうち65歳以上の高齢者の割合は、死者数が前年と変わらず9人、件数が13件(2件増)といずれも大半を占め.....
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 青森県は5日までに、2020年の県内農作業事故発生状況をまとめた。死者数は10人(前年比1人減)で、事故件数は17件(2件増)だった。このうち65歳以上の高齢者の割合は、死者数が前年と変わらず9人、件数が13件(2件増)といずれも大半を占めた。県構造政策課の担当者は「安全を第一に農作業に取り組んでほしい」と呼び掛ける。[br][br] 発生状況は、県内の警察署や県民局などの調査を基に集計している。 農機具別でみると、乗用型トラクターが前年と変わらず4件、スピードスプレヤー3件(1件増)などとなっている。[br][br] 県南地方での発生事例では、新郷村でニンニク畑を営む男性(79)が、傾斜のある自宅敷地内で清掃作業中、トラクターの下敷きとなり死亡。サイドブレーキをかけていなかったという。[br][br] 六ケ所村で野菜を生産する男性(88)はトラクターを運転中、のり面から歩道へ転落し、トラクターの下敷きとなった。男性は過去にも同じ場所で転落したことがあり、家族から乗車しないよう注意を受けていたという。事故当日は1人で作業していた。[br][br] 県は「春の農作業安全運動(4月1日~5月31日)」を実施し、事故防止を呼び掛けている。事故防止のポイントとして▽トラクターなどの乗車時はヘルメットとシートベルトを装着▽作業時は携帯電話を身に付け、家族と連絡を取れる状態にする▽のり面の事故を防ぐため、園地環境を確認する―などを挙げている。