八戸など拠点に商業捕鯨スタート 初日は捕獲なし

八戸港から出漁した沿岸商業捕鯨の小型船2隻=3日午前5時半ごろ、八戸市第1魚市場
八戸港から出漁した沿岸商業捕鯨の小型船2隻=3日午前5時半ごろ、八戸市第1魚市場
商業捕鯨が3日未明、八戸港と石巻漁港(宮城県)を拠点に始まった。再開3年目で、八戸では沿岸操業の小型船2隻が出漁。捕獲はなく同日午後6時半ごろに帰港した。2隻は5月末ごろまで、津軽海峡から岩手県沖にかけてミンククジラ漁を行い、6月以降は拠点.....
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 商業捕鯨が3日未明、八戸港と石巻漁港(宮城県)を拠点に始まった。再開3年目で、八戸では沿岸操業の小型船2隻が出漁。捕獲はなく同日午後6時半ごろに帰港した。2隻は5月末ごろまで、津軽海峡から岩手県沖にかけてミンククジラ漁を行い、6月以降は拠点を移す。[br][br] 八戸港からスタートするのは再開後、初めて。外房捕鯨(千葉県南房総市)の第51純友丸(30トン)と太地町漁協(和歌山県)の第7勝丸(32トン)が操業し、漁模様に応じむつ市の大畑港でも水揚げする。[br][br] 石巻漁港では地元の鮎川捕鯨の小型船2隻が出漁し、2頭を捕獲した。6月には北海道網走市から1隻が加わり、10月末ごろまで計5隻が北海道や三陸沿岸で120頭の捕獲を目指す。[br][br] ミンククジラの群れは例年、4月ごろは主に宮城県沖を回遊し、エサを追って徐々に北上する。事業者によると、今年は水温が高く北上が早まる可能性があるという。外房捕鯨の大壁孝之所長(50)は「八戸で取れる鯨は脂が乗って一番うまい。40頭を目標にしたい」と語った。[br][br] 水産庁によると、沿岸から離れた沖合操業は6月前後に始まる。 商業捕鯨は2019年、31年ぶりに再開された。昨年は同庁が定めた上限(100頭)を下回る95頭を捕獲した。八戸港から出漁した沿岸商業捕鯨の小型船2隻=3日午前5時半ごろ、八戸市第1魚市場