【ワクチン接種】65歳未満の開始見通せず7割 47都道府県庁所在地調査

 65歳未満の接種開始時期
 65歳未満の接種開始時期
新型コロナウイルスワクチンを巡り、都道府県庁がある47市区の7割(35市区)が、65歳未満の接種の開始時期について見通しが立っていないことが3日、共同通信の調査で分かった。65歳未満の接種は高齢者の後に想定されている。感染が再拡大した場合、.....
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 新型コロナウイルスワクチンを巡り、都道府県庁がある47市区の7割(35市区)が、65歳未満の接種の開始時期について見通しが立っていないことが3日、共同通信の調査で分かった。65歳未満の接種は高齢者の後に想定されている。感染が再拡大した場合、半数近い22市区が接種計画に影響が出ると懸念を示した。接種に際し、8割の市区は依然として、ワクチンがいつどれだけ供給されるか不安だとしている。[br][br] ワクチン供給で政府は、6月末までに3600万人の65歳以上の高齢者分を上回り、65歳未満の一部も賄える量を確保すると発表。これに対して自治体側は、実際の供給量を見極め計画を立てようとする姿が浮かび上がった。[br][br] 住民接種では、優先対象者となる高齢者の接種が4月12日から始まる。これに続くのが、65歳未満の人。うち基礎疾患のある人らが優先される。健康な人は、さらに後となる。 調査は3月25日~4月1日、47都道府県庁所在地(東京は都庁のある新宿)の市区を対象に行った。[br][br] ワクチン供給の課題に関して全体の8割に当たる37市区は「現時点でも供給の確実な情報がなく、接種態勢の確保に影響が生じている」(新潟市)などと供給不安を訴えた。[br][br] 65歳未満の接種開始時期の設問では、見通しが立っているとした12市が早ければ6~9月に始まる見込みと答えた。内訳では「6月」は名古屋市、「7月」は山形、岐阜、松江など5市だった。「8月」としたのは福島、京都、那覇など5市で、「9月」は佐賀市。[br][br] 感染再拡大で接種計画に影響すると答えた22市区に理由を尋ねると「感染拡大で外出を控え、(接種会場に)足が向かなくなる」(札幌市)、「コロナ患者への対応で、医師や看護師を取られてしまい接種に当たる人員が減る」(新宿区)などと答えた。一方で「どちらとも言えない」が21市に上った。「影響はない」は4市だった。[br][br] 高齢者接種に関し、終了時期の見通しを尋ねると、山形、和歌山、山口など8市が「7月」、富山、神戸、大分など8市が「8月」と答えた。29市区は「見通せない」とした。2市は無回答だった。 65歳未満の接種開始時期