新郷村がキャンプ場整備に力 コロナ禍でのスタイル多様化に対応

新たに造成されたソロキャンプ場。キャンプサイトを拡張し、多様化する利用者のニーズに対応する=3日、間木ノ平グリーンパーク
新たに造成されたソロキャンプ場。キャンプサイトを拡張し、多様化する利用者のニーズに対応する=3日、間木ノ平グリーンパーク
新型コロナウイルスの影響で“3密”になりにくいアウトドアブームが広がりを見せる中、新郷村や村ふるさと活性化公社が、村内の間木ノ平グリーンパークのキャンプ場整備に力を入れている。敷地内の雑木林を6千平方メートル伐採し、ソロキャンプ専用のスペー.....
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 新型コロナウイルスの影響で“3密”になりにくいアウトドアブームが広がりを見せる中、新郷村や村ふるさと活性化公社が、村内の間木ノ平グリーンパークのキャンプ場整備に力を入れている。敷地内の雑木林を6千平方メートル伐採し、ソロキャンプ専用のスペースを新たに造成。今月24日から始まる本年度の営業では、ファミリー用や団体向けなどキャンプする場所を使い分ける試みも始める。客層に応じた運営形態をとることで、一層の集客を図る考えだ。[br][br] 同公社などによると、一つのキャンプ場を用途別に分けて貸し出すのは東北地方では初めてとみられる。[br][br] 背景にあるのは、多様化する利用者のニーズだ。数年前からのキャンプ人気の高まりに加え、昨年はコロナ禍でアウトドアレジャーに注目が集まったことで、グリーンパークでも利用客が例年の2倍以上に増加。1人で気軽に楽しむ人や家族連れ、女性客など幅広い客層が訪れた。[br][br] 一方、これまでは楽しみ方がそれぞれ違う人たちが同じ場所を利用していたことから、騒音に関する苦情などもあったという。[br][br] こうした問題を解消するため、本年度からは、1人用、愛好会などの団体用、ファミリー用、昨年整備した女性専用の四つのサイト(場所)に分けて運営。キッチンや寝具、冷暖房などを備えたコテージも新たに2棟設置する。野外で楽しむ「テントサウナ」やキャンプと連動した食のイベントなども企画し、アクティビティも充実させる方針だ。[br][br] さらに本年度は、まきストーブなどのアウトドア用品の製造を手掛けるサンライズエンジニアリング(五戸町)と連携し、月に数回程度、冬季も試験的に営業を行う予定。冬場の豪雪や低温により、これまで実現できなかったキャンプ場の通年営業の可能性を探る。[br][br] 同公社の角岸秀伸事務局長は「道具の貸し出しやまきの販売なども予定しており、思い立ったら、すぐに遊びに来られるようなキャンプ場を目指したい」と一層の利便性向上に努める考えだ。新たに造成されたソロキャンプ場。キャンプサイトを拡張し、多様化する利用者のニーズに対応する=3日、間木ノ平グリーンパーク