八戸圏域の魅力、英仏で紹介増加 VISITはちのへのインバウンド戦略

八戸圏域の地域資源を取り上げた英仏の雑誌などを紹介するVISITはちのへの担当者=3月31日、八戸市
八戸圏域の地域資源を取り上げた英仏の雑誌などを紹介するVISITはちのへの担当者=3月31日、八戸市
八戸圏域版DMO(観光地域づくり推進法人)「VISIT(ビジット)はちのへ」が英国、フランス向けに展開するインバウンド(訪日外国人客)戦略により、英仏メディアに八戸圏域の地域資源や歴史が取り上げられる機会が増えている。2020年6月~21年.....
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 八戸圏域版DMO(観光地域づくり推進法人)「VISIT(ビジット)はちのへ」が英国、フランス向けに展開するインバウンド(訪日外国人客)戦略により、英仏メディアに八戸圏域の地域資源や歴史が取り上げられる機会が増えている。2020年6月~21年1月の期間に、雑誌などの媒体で紹介された記事数は122本に上り、有力な大手メディアにも掲載された。新型コロナウイルスの感染収束後を見据え、海外誘客や観光産業の再起につながる効果が期待されている。[br][br] VISITはちのへは19年10月から、インバウンドのターゲットを英仏に絞り込んでいる。アジア圏に比べると訪日客数は少ないが、自然や歴史、文化に特色がある八戸圏域は、英仏の旅行客に受け入れられやすいとの“仮説”を立てた。[br][br] インバウンドマーケティング会社「Chapter White」(広島市)のホワイト美佳代表と連携し、現地代理人を通じて地域の魅力を旅行会社やメディアに発信している。[br][br] 20年の「八戸えんぶり」では、英仏の旅行専門誌や地方紙など計9社の関係者を招き、地域で伝承されてきた民俗芸能のプロモーション活動を展開した。[br][br] こうした活動の結果、世界的に有名な雑誌「ナショナルジオグラフィック英国版」に、三陸沿岸をつなぐ「みちのく潮風トレイル」が掲載されるなど、メディアへの登場機会が増えた。[br][br] 歴史に焦点を当てたフランスの雑誌「ル・フィガロ・ヒストリエ」は計8ページにわたって特集。「南部藩の足跡を巡って」と題して南部藩の歴史や八戸えんぶりなどを取り上げ、寺下観音(階上町)の写真は見開き2ページで大々的に紹介された。[br][br] ホワイト代表は「海外の大手メディアに掲載されれば、観光地としての認知度や信頼度が高まる」と効果を説明。「八戸圏域は自然や食など日本らしさが感じられるコンテンツがそろっている。継続してメディア露出を増やすことが大きな結果につながる」と話す。[br][br] VISITはちのへの担当者は「海外メディアに取り上げられることで、地元の方々の自信にもなるのではないか。コロナ後の旅行先に八戸圏域が選ばれるように情報発信し、受け入れ態勢も整えていきたい」と意欲を示した。八戸圏域の地域資源を取り上げた英仏の雑誌などを紹介するVISITはちのへの担当者=3月31日、八戸市