商業捕鯨、八戸港で3日スタート 対象はミンククジラ

八戸港で水揚げされた沿岸商業捕鯨のミンククジラ=2020年4月24日、八戸市第1魚市場前岸壁
八戸港で水揚げされた沿岸商業捕鯨のミンククジラ=2020年4月24日、八戸市第1魚市場前岸壁
捕鯨会社の外房捕鯨(本社・千葉県南房総市)は31日、今季の沿岸商業捕鯨を3日から八戸港を拠点に開始すると発表した。ミンククジラが対象。青森県沖の操業は5月末までの予定。鯨肉は八戸市第2魚市場(通称・荷さばき所D棟)での販売を見込んでいる。 .....
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 捕鯨会社の外房捕鯨(本社・千葉県南房総市)は31日、今季の沿岸商業捕鯨を3日から八戸港を拠点に開始すると発表した。ミンククジラが対象。青森県沖の操業は5月末までの予定。鯨肉は八戸市第2魚市場(通称・荷さばき所D棟)での販売を見込んでいる。[br][br] 八戸沖では当面、同社の第51純友丸(30トン)と太地町漁協(和歌山県)の第7勝丸(32トン)の2隻で操業する。漁模様によっては昨年に続き津軽海峡で操業し、むつ市の大畑港に水揚げする可能性もあるという。[br][br] 水揚げ後は同社が八戸市内の鯨体処理場で解体。生肉は市魚市場で競りにかけられ、市内小売店にも流通するとみられる。[br][br] 同社鮎川事業所の大壁孝之所長(50)によると、3月下旬に八戸沖で実施した目視調査で確認したのは2頭ほどで、宮城県沖に比べ本格化にはやや早い感が否めないという。大壁所長は「お世話になっている八戸から今季の漁を始めようと思った。新設されたD棟でたくさん鯨肉を販売できるよう頑張りたい」と意欲を語った。[br][br] 水産庁によると、2021年の大型鯨類(ミンククジラ、ニタリクジラ、イワシクジラ)の捕獲枠は383頭。このうち、ミンククジラは「基地式」(沿岸域)120頭、水産庁保留分14頭と設定している。[br][br] 八戸・大畑両港を拠点とする昨季の沿岸商業捕鯨は4月22日~6月22日に行われ、小型捕鯨船4隻で計45頭が捕獲された。事業者は今季、約50頭を目標にしている。八戸港で水揚げされた沿岸商業捕鯨のミンククジラ=2020年4月24日、八戸市第1魚市場前岸壁