天鐘(3月31日)

忌野清志郎さんが歌った「パパの歌」は、休日にだらしない父親の姿をコミカルに描く。一日中ごろごろして、時々あくびをし、ついでにオナラも。まるでトドみたいと言われる始末だ▼そんなぐうたらパパだが、後半ではカッコ良く変身する。〈昼間のパパはちょっ.....
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 忌野清志郎さんが歌った「パパの歌」は、休日にだらしない父親の姿をコミカルに描く。一日中ごろごろして、時々あくびをし、ついでにオナラも。まるでトドみたいと言われる始末だ▼そんなぐうたらパパだが、後半ではカッコ良く変身する。〈昼間のパパはちょっと違う/昼間のパパは光ってる…昼間のパパは男だぜ〉と。仕事をする親の背中に息子は感動するのである▼第一生命保険の調査で、小中高の子供が将来なりたい職業のトップが、小学生の女子を除いて「会社員」になった。人気のユーチューバーやサッカー選手などを抑えての快挙である。世のお父さん、お母さんもびっくりであろう▼コロナ禍によるテレワークの影響と同社はみる。在宅勤務が広がり、自宅で仕事をする親の姿を身近に感じたのではないかという。例え下はパジャマでも、やはりパパ、ママは光っていたのだ▼会社員がベストテンに入ったことが、バブル期に一度ある。全てが右肩上がりの好景気のころだ。亡くなった植木等さんではないが、サラリーマンが「気楽な稼業」に映ったのかもしれない。けれども今のご時世、状況は全く異なる▼夢がないとの嘆きも聞こえてきそうだ。だが、一口に会社員といっても、仕事の中身はさまざまである。これを機に大きな夢を抱く子もいるかもしれない。何より、多くの働くお父さん、お母さんの「頑張る力」になる。