青い森信用金庫は30日、青森県内の2月の経済概況を発表した。地域経済に広がる新型コロナウイルスの影響は依然として強く、個人消費は全体的に低調。八戸地区では家電販売などが好調だった一方、新生活需要を見込む家具や寝具類は売れ行きが伸びなかった。八戸市内の大型小売店5店舗の売り上げは前年同月比7・9%減となった。青森地区も同様に個人消費は振るわず、青森市内の大型小売店2店舗の売上高は12・6%減に落ち込んだ。[br][br] 【水産加工】締めさばや塩サバの売り上げは前年実績を下回った。サバ缶詰を含めて原料の高値推移が続き、採算的に厳しい状況となっている。イワシやサンマ、イカの缶詰も全般的に荷動きが悪かった。[br][br] 【建設業】新規受注高を見ると、八戸建設業協会の官公庁工事は11億2500万円(前年同月比235・7%増)に伸長。国発注の橋りょう補修工事、県発注の河川維持工事、八戸市発注の導水管更新工事などがあり、前年から受注件数が増え大型工事も見られた。[br][br] 八戸地区6社の官公庁工事は2億900万円(39・2%減)、民間工事は400万円(99・4%減)といずれもダウンした。[br][br] 十和田地区5社は、官公庁工事が10億6400万円(138・2%増)、民間工事が3億9千万円(159・5%増)と共に伸びた。[br][br] 青森地区5社は、官公庁工事が2億8800万円(65・9%減)、民間工事が2億500万円(44・1%減)で、いずれも前年実績を下回った。[br][br] 【鉄工業】八戸地区8社の新規受注高は鉄骨工事が1億4700万円、製缶工事が3千万円だった。