「韓国のアマゾン」快進撃 一方で過労死が社会問題化

 韓国インターネット通販大手クーパンの配送車=10日、ソウル市内(聯合=共同)
 韓国インターネット通販大手クーパンの配送車=10日、ソウル市内(聯合=共同)
【ソウル共同】「韓国のアマゾン」とも呼ばれる韓国インターネット通販大手クーパンが快進撃を続けている。24時間以内に商品を届ける「ロケット配送」を売りに急成長し、今月には米株式市場への上場も果たした。一方、韓国では競争激化による配送業界の過労.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 【ソウル共同】「韓国のアマゾン」とも呼ばれる韓国インターネット通販大手クーパンが快進撃を続けている。24時間以内に商品を届ける「ロケット配送」を売りに急成長し、今月には米株式市場への上場も果たした。一方、韓国では競争激化による配送業界の過労死が問題となっている。[br][br] 2010年設立のクーパンは積極投資で物流センターを各地に設け、配送員ら4万3千人以上を雇用して強固な配達網を構築。配送スピードで競合他社を圧倒した。[br][br] 将来性を見込んだソフトバンクグループ(SBG)が、運営するファンドを通じて計27億ドル(約3千億円)相当の出資をしていることでも知られる。クーパン創業者のキム・ボムソク最高経営責任者=CEO=(42)は、今月11日のニューヨーク証券取引所への上場後、韓国と同水準のサービスを世界展開することに自信を見せた。[br][br] ただ韓国内では業界の競争過熱への懸念が強まっている。クーパンを含む各社は、深夜から明け方にかけて玄関前に荷物を置く「置き配」サービスにしのぎを削り、配送員や配送センター職員らの不足が深刻化。過労死とみられる事例も相次ぎ、社会問題化している。[br][br] 配送員は、大手企業をリストラされるなどした中年男性も多く、労働環境が悪化しても転職が難しいとされる。韓国メディアによると、過労死や過酷勤務を苦にした自殺を合わせ、昨年だけで少なくとも十数人の配送員が亡くなった。 韓国インターネット通販大手クーパンの配送車=10日、ソウル市内(聯合=共同)