常設作品を初めて更新 2作品は4月公開/十和田現美

塩田千春さんと作品「水の記憶」
塩田千春さんと作品「水の記憶」
開館以来初めて常設作品を入れ替える十和田市現代美術館は20日、報道関係者向けの内覧会を開き、4月1日から一般公開する2作品を披露した。十和田湖から着想を得た作品「水の記憶」を出展する美術家塩田千春さんが、内覧会に合わせて会見し、「現代美術は.....
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 開館以来初めて常設作品を入れ替える十和田市現代美術館は20日、報道関係者向けの内覧会を開き、4月1日から一般公開する2作品を披露した。十和田湖から着想を得た作品「水の記憶」を出展する美術家塩田千春さんが、内覧会に合わせて会見し、「現代美術は答えのないもので、100人なら100通りの見方がある。自由に鑑賞してもらいたい」と来館を呼び掛けた。[br][br] 塩田さんによると、「水の記憶」は、十和田湖で使用されていた舟から、壁と天井に全長8・4キロもの赤い毛糸を張り巡らせ、生きる意味や人と人、自然との関係性などを表現。会見では「美術館で長期展示されるのは初めて」と話し、「舟の記憶を紡ぐような気持ちで制作した。たくさんの人に見てもらえたら光栄」と語った。[br][br] 彫刻家名和晃平さんの「PixCell―Deer♯52」は、4月1日から2023年9月までの期間限定で展示。鹿の剝製をガラスやアクリルの球体で覆い、パソコンや携帯電話などの情報社会の現状を表現する。同館での寄託作品の長期展示は初の取り組み。[br][br] 12月には、アルゼンチン出身のレアンドロ・エルリッヒさんの「建物―ブエノスアイレス」を常設作品として公開。同館敷地内に新しく展示室を設ける予定だ。塩田千春さんと作品「水の記憶」