新たな基幹種雄牛に「忠光安」 青森県内12頭目

青森県基幹種雄牛に指定された「忠光安」(県提供)
青森県は18日、県基幹種雄牛に黒毛和種の「忠光安(ただみつやす)」を同日付で指定したと発表した。指定は県内12頭目で約2年ぶり。発育の良さと優れた体形が特長で、指定の条件となる検定では好成績を記録した。黒毛和種の血統である「気高(けだか)系.....
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青森県は18日、県基幹種雄牛に黒毛和種の「忠光安(ただみつやす)」を同日付で指定したと発表した。指定は県内12頭目で約2年ぶり。発育の良さと優れた体形が特長で、指定の条件となる検定では好成績を記録した。黒毛和種の血統である「気高(けだか)系」の遺伝子保有率が高く、「糸桜系」や「兵庫系」の雌牛との交配に適しており、肉質が良い牛の生産が見込まれる。県は「県内の畜産業の活性化につながってほしい」と期待感を示した。[br][br] 県基幹種雄牛は、肉質などを調べる検定の結果が優れた種雄牛で、凍結精液が県内の和牛生産者に広く活用される。各県でも独自の基幹種雄牛が指定されている。[br][br] 県産業技術センター畜産研究所(野辺地町)が実施した検定では、忠光安が指定基準を満たし、3月の県和牛改良推進協議会で指定が正式に認められた。[br][br] 忠光安は2015年8月10日生まれで、生産者は三戸町の野中耕進さん。忠光安の父は気高系を代表する民間種雄牛「勝忠平」で、母は岐阜県から仕入れた「みつやす」で、鳥取系で岐阜県有の「光平福」を父に持つ。[br][br] 忠光安の子の調査では、肉質が優れる4等級以上の割合(上物率)が94・7%に上り、これまで県が実施した検定の対象となった牛82頭中でトップ。良い肉質の子牛が生産しやすい上、交配に適する繁殖雌牛が多く、生産性の高い種雄牛となっている。[br][br] 県畜産課の豊澤順造課長は「生産される牛の質は優れており、今後市場で高く評価されるだろう。県産牛のブランド力向上の一助になってほしい」と述べた。