十和田市議が市職員に不当な圧力をかけた疑いがあるとして、市議会が設置した「パワーハラスメント調査特別委員会」(百条委員会)の3回目の会合が16日、市役所で開かれ、委員会設置を発議した戸来伝議員(市民連合ク)が証人として出席した。戸来議員は疑惑について、議会で導入予定のタブレット端末に関する予算を巡り、堰野端展雄議員(自民公明クラブ)が政策財政課の職員に対し、付属品の予算の復活を求めたことだと明らかにした。[br][br] 委員会は非公開で行われた。出席者への取材によると、疑惑は1月末、庁内各部長への当初予算の内示の際、タブレット端末に関する予算の当初の要求から付属のタッチペン分(約7万円)が外されていた。この情報を得た堰野端議員が同課課長に再考を求め、結果的にタッチペンの予算が復活した―としている。[br][br] この過程で、担当部署が同課に対して提出が必要な「調整要求書」が偽造された可能性や、予算情報の入手も問題視し、市の条例違反に当たる疑いを指摘している。堰野端議員は当時、タブレット導入に関するスマート議会推進チームのリーダーだった。[br][br] 次回の委員会は23日で、証人として6人に出席を要求することを決定。堰野端議員や担当部署の職員に加え、小山田久市長らが対象とみられる。[br][br] また、公開を求める委員の意見が多かったため、次回は議論を公開するという。[br][br] 一方、堰野端議員は取材に、「議会事務局から予算要求結果の報告を受け、課長に必要性を説明しただけだ。圧力をかけたつもりは一切ない」と強調した。