全指標で景気判断据え置き/日銀青森支店

日本銀行青森支店は15日、青森県内の金融経済概況(同日時点)を発表した。県内の景気について「引き続き厳しい状態にあり、持ち直しの動きも一服している」とし、前回(2月10日)の判断を維持。そのほかの項目でも、判断を変更しなかった。全国的な新型.....
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 日本銀行青森支店は15日、青森県内の金融経済概況(同日時点)を発表した。県内の景気について「引き続き厳しい状態にあり、持ち直しの動きも一服している」とし、前回(2月10日)の判断を維持。そのほかの項目でも、判断を変更しなかった。全国的な新型コロナウイルスの第3波や変異株の拡大、首都圏などへの緊急事態宣言発出により、県内経済の停滞が続いていることを反映した。[br][br] 個人消費は「持ち直しの動きが一服している」と判断。各種関連サービスでは外食関連で厳しい状態が続くが、そのほかの業種では持ち直しの動きもあり、業績でばらつきが出てきた。乗用車販売は世界的な半導体不足で生産に遅れが出ているという。[br][br] 一方、ドラッグストアでは衛生用品が堅調に推移。家電販売やホームセンター、スーパーなどは在宅時間の長期化などで売り上げの増加が続いている。[br][br] 生産は「持ち直している」とした。業務用機械は、欧米で感染者数が減少し手術が再開したため医療用器械などで持ち直している。減少が続いていた紙・パルプは下げ止まりと判断。電気機械は乗用車の生産数減少により、車載向けで鈍化した。[br][br] 森本喜和支店長は先行きについて、「緊急事態宣言の効果や県内で散発的に発生しているクラスター(感染者集団)の影響を注視しつつ、ワクチン接種が円滑に進むことを期待したい」と述べた。