【ワクチン接種】相次ぐ変更・修正 最新状況まとめ

 ワクチン接種の主な変更点
 ワクチン接種の主な変更点
新型コロナウイルスのワクチンを巡り、65歳以上の高齢者への接種が始まるまであと1カ月。前例のない国家的な事業は手探りで、ワクチンの確保不足と相まって当初の計画や想定からの変更、修正が相次ぐ。最新の状況をまとめた。 【注射器】 政府は高齢者へ.....
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 新型コロナウイルスのワクチンを巡り、65歳以上の高齢者への接種が始まるまであと1カ月。前例のない国家的な事業は手探りで、ワクチンの確保不足と相まって当初の計画や想定からの変更、修正が相次ぐ。最新の状況をまとめた。[br][br] 【注射器】[br][br] 政府は高齢者への接種はファイザー製のワクチンを想定しており、通常の注射器を使い「1瓶で5回分」を接種するのが基本だ。ファイザー側とは「1瓶6回分」の前提で7200万人分の契約をしており、5回だと6千万人分に減る計算となる。「1瓶で6回分」を取るための特殊な注射器の確保を急いでいる。[br][br] ややこしいのは、医療従事者向け分では一部、特殊な注射器を使用している点だ。確保量が少なく、なくなり次第、通常の注射器に切り替わる。[br][br] 政府は3月9日、1瓶当たり7回打てるインスリン用注射器の使用を容認する意向を示した。インスリンを打つ糖尿病患者に影響が出ないよう余剰分に限る方針だ。鳥取県では、通常の注射器でも使い方を工夫して6回の接種が可能としており、注目される。[br][br] 【高齢者接種時期】[br][br] 65歳以上の人の接種は4月12日から始まる。ワクチンの確保量は限られており、1週間前の週から都道府県宛てにワクチンが発送される。すべての市区町村にワクチンが行き渡るのは4月26日の週とされており、その後に接種が本格化する。[br][br] 政府は5月以降、ワクチンを順調に確保するとして、約3600万人の高齢者の2回接種に必要な量を6月末までに配送し終える。一般の人への接種は、7月以降に本格化との見方が強い。[br][br] 【接種券】[br][br] 首相官邸は、4月26日の週以降に実施分の接種券(クーポン券)を高齢者に郵送するタイミングについて「4月23日ごろまでの接種開始に近い時期」を標準としている。予約が殺到するとの懸念もあり、河野太郎行政改革担当相は段階的な送付が望ましいとしている。[br][br] 【介護職員】[br][br] 特別養護老人ホーム(特養)など高齢者の入所施設職員は、条件を満たせば、入所者と同じタイミングで接種できる。厚生労働省は今月3日、訪問介護や通所介護(デイサービス)など在宅介護サービスの職員も一定の条件下で同様に対象とすることを決めた。[br][br] 【ワクチンの保管】[br][br] ファイザー製のワクチンは当初、零下75度前後での保管が必要で、扱いが難しいとされた。国の審査機関の判断によって、3月からは「零下20度前後(零下15~25度)で最大2週間保管できる」と緩和された。 ワクチン接種の主な変更点