【震災10年】野田村での支援活動振り返る/チーム北リアス

野田村の震災10年を振り返るチーム北リアス現地事務所長の貫牛利一さん=10日、弘前市
野田村の震災10年を振り返るチーム北リアス現地事務所長の貫牛利一さん=10日、弘前市
東日本大震災で北奥羽地方最大の被災地となった野田村で支援を続ける、青森県や関西の有志によるボランティアネットワーク「チーム北リアス」の活動を振り返るシンポジウムが10日、弘前市で開かれた。参加した約50人が震災10年を前に災害の教訓を生かし.....
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 東日本大震災で北奥羽地方最大の被災地となった野田村で支援を続ける、青森県や関西の有志によるボランティアネットワーク「チーム北リアス」の活動を振り返るシンポジウムが10日、弘前市で開かれた。参加した約50人が震災10年を前に災害の教訓を生かしながら、今後の継続支援の在り方について考えた。[br][br] チームは八戸高専、弘前大、大阪大などの有志により震災後に結成。野田村を拠点に村民との交流や地域の見守りなど活動を展開してきた。[br][br] 講演で、被災写真の返却に取り組んだ大阪大大学院の宮前良平助教は「津波で無くした写真は返却できなかったとしても、活動を通じ思い出は返却できた。記憶の復興にしてほしい」と意義を強調。[br][br] 同村在住で自宅敷地をチームの拠点として提供し、現地事務所長を務める貫牛利一さんは「当初から中長期的な支援が必要と感じていた。結果として10年継続し、今後にもつながっている」と振り返った。[br][br] リモートで参加した小田祐士村長は「被災した瞬間は復旧を諦めた人も多かったが、ボランティアの皆さんの活動を見て、頑張ろうという気持ちになっていたのが一番大きかった」と謝意を示した。野田村の震災10年を振り返るチーム北リアス現地事務所長の貫牛利一さん=10日、弘前市