谷脇総務審議官会食認める NTT高額接待疑惑

 参院予算委で答弁する総務省の谷脇康彦総務審議官=4日午後
 参院予算委で答弁する総務省の谷脇康彦総務審議官=4日午後
総務省の谷脇康彦総務審議官らがNTTから高額接待を受けたとされる問題を巡り、谷脇氏は4日の参院予算委員会で、NTT側との3回の会食を認め「国民にさらなる疑念を抱かせることになり、深く反省し、おわび申し上げたい」と陳謝した。総務省は同日の野党.....
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 総務省の谷脇康彦総務審議官らがNTTから高額接待を受けたとされる問題を巡り、谷脇氏は4日の参院予算委員会で、NTT側との3回の会食を認め「国民にさらなる疑念を抱かせることになり、深く反省し、おわび申し上げたい」と陳謝した。総務省は同日の野党合同ヒアリングで「NTTはもちろん(通信事業者)全体に広げて調査する」と説明。8日の参院予算委員会理事懇談会で中間報告する。[br][br] 深まる総務省幹部の違法接待疑惑は、政権運営に一層の打撃となりそうだ。総務省は2月24日、菅義偉首相の長男正剛(せいごう)氏が勤める放送事業会社「東北新社」からの接待を巡る懲戒処分を発表。その際に「他に倫理法令違反はなかった」としていたが、1週間余りで調査やり直しに追い込まれた。総務省の原邦彰はらくにあき官房長は4日の参院予算委理事懇で「調査が不十分だった。結果として間違っていた」と述べた。[br][br] NTTの事業計画や取締役選出は総務省の許認可が必要で、総務省幹部は国家公務員倫理規程が定める「利害関係者」に当たり、接待内容によっては法令に抵触する。総務省は、NTTに近く聞き取りを行う。加藤勝信官房長官は記者会見で「迅速、正確かつ徹底して、真相究明に当たってもらいたい」と強調した。[br][br] 立憲民主党の安住淳国対委員長は4日、自民党の森山裕国対委員長と国会内で会談し「報道を見る限り、常識を逸脱している」と早急な調査報告を求めた。[br][br] 週刊文春の報道によると、谷脇氏は2020年7月までに計3回、NTTの澤田純社長ら幹部と会食、計17万円以上の接待を受けた。谷脇氏は参院予算委で「会食では先方が提示した金額を負担した」と説明。通信事業関係者との会食は他にもあったとし、これらを含めて総務省の調査を受けていると語った。[br][br] 文春の報道では、20年6月に巻口英司国際戦略局長や当時総務審議官だった山田真貴子・前内閣広報官も澤田氏らと会食。代金約20万円のうち巻口、山田両氏は1万円ずつしか負担しなかった。[br][br] 総務省は野党合同ヒアリングで、巻口氏も会食を認めたと説明。山田氏について、加藤官房長官は記者会見で、政府として改めて調査する考えはないとした。 参院予算委で答弁する総務省の谷脇康彦総務審議官=4日午後