南部美人の酒かすフィナンシェ発売 花巻東高野球部OB千葉さん開発

「酒粕フィナンシェ『南部美人』」を開発した千葉祐輔さん(左)と濱口佳丈社長(もんいまぁじゅ提供)
「酒粕フィナンシェ『南部美人』」を開発した千葉祐輔さん(左)と濱口佳丈社長(もんいまぁじゅ提供)
三重県熊野市の洋菓子店「もんいまぁじゅ」(濱口佳丈社長)は6日、二戸市の酒造会社「南部美人」(久慈浩介社長)の酒かすを使った焼き菓子「酒粕フィナンシェ『南部美人』」を発売する。盛岡市出身で、花巻東高野球部OBの千葉祐輔さん(29)が開発を手.....
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 三重県熊野市の洋菓子店「もんいまぁじゅ」(濱口佳丈社長)は6日、二戸市の酒造会社「南部美人」(久慈浩介社長)の酒かすを使った焼き菓子「酒粕フィナンシェ『南部美人』」を発売する。盛岡市出身で、花巻東高野球部OBの千葉祐輔さん(29)が開発を手掛けた。売り上げの一部は、東日本大震災で親を失った子どもらの暮らしや学びを支援する「いわての学び希望基金」に寄付をする。千葉さんは「岩手への恩返しと、震災を忘れないようにしようという気持ちを込めた」と話し、焼き菓子に古里への思いを乗せる。[br][br] 千葉さんは高校時代、米大リーグ・マリナーズの菊池雄星投手とバッテリーを組んで活躍。国士舘大2年の時に震災があり、当時、祖母や伯父が住む宮古市の沿岸部で見た被災地の光景を「肌で感じたことや臭いも含め、言葉にできない」と振り返る。[br][br] 現在は、妻の実家の熊野市に移住して熊野商工会議所に勤務するが、未曽有の震災から10年の節目を機に、義父で同店オーナーパティシエの濱口社長とともにフィナンシェを開発。しっとりとした生地からふわっと酒が香る一品に仕上げた。[br][br] 濱口社長は「熊野市も南海トラフ巨大地震が懸念される地域。震災を忘れてはいけない」と強調。自身も2人の子どもがいる千葉さんは「これからの人のためになることをしたかった。今後は岩手の産品を全国にもっと広めたい」と語る。[br][br] フィナンシェは1個220円(税抜き)。岩手県内では二戸市の南部美人や盛岡市のらら・いわて盛岡店で販売。もんいまぁじゅや南部美人のネットショップでも取り扱う。「酒粕フィナンシェ『南部美人』」を開発した千葉祐輔さん(左)と濱口佳丈社長(もんいまぁじゅ提供)