【東日本大震災10年】達増岩手知事「沿岸地域、可能性に満ちた状況」

東日本大震災から10年を前に報道各社のインタビューに応じる達増拓也知事=19日、岩手県庁
東日本大震災から10年を前に報道各社のインタビューに応じる達増拓也知事=19日、岩手県庁
東日本大震災の発生から10年を迎えることを受け、岩手県の達増拓也知事は19日、報道各社の共同インタビューに応じた。震災後の10年を「高度災後開発による希望復興」と名付け、「岩手沿岸地域が可能性に満ちた状況になってきた」との認識を示した。被災.....
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 東日本大震災の発生から10年を迎えることを受け、岩手県の達増拓也知事は19日、報道各社の共同インタビューに応じた。震災後の10年を「高度災後開発による希望復興」と名付け、「岩手沿岸地域が可能性に満ちた状況になってきた」との認識を示した。被災者の心のケアなど、現在も直面する課題に関しては「復興11年目の新たなステージの中で着実に対応していく」とした。[br][br] 達増知事は、住宅の全半壊が約2万6千戸に上り、ピーク時には約5万4千人が避難生活を余儀なくされた状況から、10年で住まいの再建や基本的インフラの整備が着実に進んだ意義を強調。「高度な災後開発により、希望の持てる復興、希望そのものの復興ができたと思う」と総括した。[br][br] 今後も継続的に取り組むべき課題としては、被災者の心のケアやコミュニティーの形成支援、なりわいの再生などを挙げた。加えて、新型コロナウイルスの流行や歴史的不漁など、震災後に起きた課題もあるとし、さらなる復興に向けて併せて対策を講じる考えを示した。 [br][br] 震災後に整備が大きく進んだ復興道路に関しては、「暮らしや経済などさまざまな分野で交流が広がる。国立公園でジオパークでもあり、食べ物のおいしい沿岸を、国民全ての皆さんに活用してもらえる条件が整った」と述べた。東日本大震災から10年を前に報道各社のインタビューに応じる達増拓也知事=19日、岩手県庁