【青森県予算案】縄文遺跡群 世界遺産登録に向け事業推進

今夏、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会で世界文化遺産登録の可否が決まる「北海道・北東北の縄文遺跡群」。青森県は2021年度、世界遺産登録の効果を最大限に生かすため、遺跡群のプロモーションや受け入れ態勢強化に力を入れる。県世界.....
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 今夏、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会で世界文化遺産登録の可否が決まる「北海道・北東北の縄文遺跡群」。青森県は2021年度、世界遺産登録の効果を最大限に生かすため、遺跡群のプロモーションや受け入れ態勢強化に力を入れる。県世界文化遺産登録推進室の岡田康博室長は「登録に向けてしっかり準備をして盛り上げるとともに、登録後の適切な保存、活用も進めたい」と強調する。[br][br] 同室は21年度当初予算案で、登録に向けた機運醸成を図る「JOMON 世界遺産登録推進事業」に6232万円を計上した。中国で世界遺産委員会が開かれる際に青森市内でパブリックビューイングを行い、関係者や県民が縄文遺跡群の行く末を共に見守る場を設ける。[br][br] 県内の構成資産のボランティアガイドや遺跡が所在する市町村の担当者を対象に、ガイド力向上研修会を開催する。これまで行ってきた個々の遺跡に関する説明にとどまらず、世界遺産としての位置付けや、ほかの構成資産について知識を深めることなどを目指す。[br][br] 遺跡の保存や活用の面では、次世代を担う子どもたちの育成に力を入れる。県教委文化財保護課は、新規事業「小学生による縄文遺跡と地域の文化財体験事業」に着手。21~23年度の3カ年計画で、県内6地区から1校ずつ選び、縄文遺跡など文化財の調査を体験したり、授業で学ぶ場を設けたりする。[br][br] 同課の担当者は「文化財に興味や関心を持ち、遺跡や文化財に携わる人が育ってくれたらうれしい」と期待を寄せる。