十和田に和牛繁殖施設 4月稼働/宮崎の畜産会社

4月の操業開始に向けて整備が進む(仮称)十和田繁殖センター=8日、十和田市
4月の操業開始に向けて整備が進む(仮称)十和田繁殖センター=8日、十和田市
宮崎県都城市の畜産会社「みらいグローバルファーム」(早崎幸輝代表)は、十和田市相坂高清水に和牛の繁殖施設「(仮称)十和田繁殖センター」を整備し、4月に操業を始める。最大300頭の母牛の管理が可能で、繁殖、育成した子牛は、関連会社の肥育預託農.....
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 宮崎県都城市の畜産会社「みらいグローバルファーム」(早崎幸輝代表)は、十和田市相坂高清水に和牛の繁殖施設「(仮称)十和田繁殖センター」を整備し、4月に操業を始める。最大300頭の母牛の管理が可能で、繁殖、育成した子牛は、関連会社の肥育預託農家などに引き渡すほか、地元農家から妊娠牛の受け入れにも対応する。[br][br] 同社は都城市の農場で、黒毛和牛の生産から肥育までを一環して手掛けている。常時8千頭余りを管理し、生産規模は国内トップクラスを誇る。[br][br] 同社によると、事業拡大を目指す上で、畜産が盛んな九州地方は飽和状態になっていることなどから、東北地方への進出を検討していた。[br][br] 繁殖センターは同社の直営施設として稼働する。自社の妊娠牛のほか、地元の繁殖農家から分娩前の牛を引き取り、衛生的な環境で分娩を行う「キャトル・ブリーディング・ステーション(共同利用施設)」の機能も兼ね備える。[br][br] 地元農家にとっては、分娩に掛かる労務と出生事故の軽減が図られるため、同社の担当者は取材に、「農家の労力が減れば、増頭意欲の向上につながる。青森県の黒毛和牛の生産拡大の礎になれば」と話した。[br][br] 施設は地元で5人を雇用する。同社は2019年度、市や関係団体でつくる「市畜産クラスター協議会」に加入しており、整備費用の一部に国の補助金約2億3700万円を充てる。4月の操業開始に向けて整備が進む(仮称)十和田繁殖センター=8日、十和田市