外国人労働者、過去最多4065人/青森県内

青森労働局が5日までにまとめた外国人雇用状況(2020年10月末現在)によると、青森県内の外国人労働者は4065人(前年同期比4・2%増)、雇用事業者は781カ所(7・4%増)で、届け出が義務化された07年以降、いずれも過去最多を更新した。.....
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 青森労働局が5日までにまとめた外国人雇用状況(2020年10月末現在)によると、青森県内の外国人労働者は4065人(前年同期比4・2%増)、雇用事業者は781カ所(7・4%増)で、届け出が義務化された07年以降、いずれも過去最多を更新した。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大で入国制限があり、労働者数の増加率は前年同期比20・2ポイント減と鈍化している。[br][br] 県内の外国人労働者は近年、前年同期比20%以上の増加で推移。20年は新型コロナの影響で、中国を中心に技能実習生が来日できなくなるなど、働き手確保に苦慮した事業者もあった。[br][br] 在留資格別では「技能実習」が2573人(3・3%増)で全体の63・3%を占める。「専門的・技術的分野」は547人(13・5%増)、永住者や日本人の配偶者など「身分に基づく在留資格」が536人(15・0%増)。19年4月に新設された「特定技能」は、農業や食料品製造業、介護など44人で、前年より42人増えた。[br][br] 国籍別は、ベトナムが最多の2003人(10・8%増)。香港などを含む中国は848人(13・0%減)、フィリピンは353人(11・4%増)と続く。 産業別では、製造業が1808人(0・6%減)で最も多く、このうち食料品製造業が1025人と半数以上となっている。卸売業・小売業は450人(11・7%増)、農業・林業は357人(4・4%増)。[br][br] 公共職業安定所別では、八戸が1330人で最多。このほか県南地方では、三沢586人、野辺地461人、むつ149人。[br][br] 青森労働局は「専門的・技術的分野が伸びており、技能実習として技術を磨き、青森に定着している例が出てきている」とした上で、「企業に対し、生活面のサポートを含めた雇用管理の改善など指導を行い、定住を増やしていきたい」と述べた。