一戸町が御所野縄文電力に出資 再生エネでの活性化狙い

株式譲渡契約を結び、協定書に署名した田中辰也町長(左)と小林直人社長=1日、一戸町役場
株式譲渡契約を結び、協定書に署名した田中辰也町長(左)と小林直人社長=1日、一戸町役場
一戸町は1日、木質バイオマスなど再生可能エネルギーの電力販売を手掛ける「御所野縄文電力」(同町、小林直人社長)と株式譲渡契約を締結した。同社の資本金の5%に当たる50万円を町が出資し、再エネを通じた地域経済活性化やエネルギーの地産地消を図る.....
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 一戸町は1日、木質バイオマスなど再生可能エネルギーの電力販売を手掛ける「御所野縄文電力」(同町、小林直人社長)と株式譲渡契約を締結した。同社の資本金の5%に当たる50万円を町が出資し、再エネを通じた地域経済活性化やエネルギーの地産地消を図る。[br][br] 同社は千葉県白井市の廃棄物リサイクル業フジコーが2015年に設立。同町の御所野縄文発電所の木質バイオマス発電や、同町の大志田ダム発電所の小水力発電による電力を町内の公共施設のほか、町内外の一般家庭、事業所に販売している。[br][br] 一方、町は19年2月、岩手県北の市町村などと共に、横浜市と再生可能エネルギー供給に関する連携協定を締結。同年12月には県北9市町村でつくる「北岩手循環共生圏」を結成し、50年までに二酸化炭素(CO2)排出量実質ゼロを目指す共同宣言をしていた。[br][br] 1日は株式譲渡契約の締結式が町役場とフジコー東京事務所をオンラインでつないで行われ、田中辰也町長と小林社長が協定書に署名した。[br][br] 田中町長は「CO2排出量実質ゼロに向けた力強い一歩になる。横浜市など都市部と地方の農村とのつながりをつくるために、再生可能エネルギーの新電力が大いに寄与する」と期待。小林社長は「町からの出資により、知名度と信用力が向上する。地域の電力会社として愛されるよう取り組んでいきたい」と述べた。 株式譲渡契約を結び、協定書に署名した田中辰也町長(左)と小林直人社長=1日、一戸町役場