むつ総合病院、コロナ対応病棟新設へ

ユニットハウス方式で新型コロナウイルス対応病棟が新設されるむつ総合病院南側駐車場=1日、むつ市
ユニットハウス方式で新型コロナウイルス対応病棟が新設されるむつ総合病院南側駐車場=1日、むつ市
一部事務組合下北医療センターむつ総合病院は、新型コロナウイルス感染症対応病棟の新設に乗り出す。同病院南側駐車場に平屋建てのユニットハウス方式で整備する。同病院は下北地域唯一の感染症指定医療機関でありながら感染症専用病床が4床しかなかったが、.....
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 一部事務組合下北医療センターむつ総合病院は、新型コロナウイルス感染症対応病棟の新設に乗り出す。同病院南側駐車場に平屋建てのユニットハウス方式で整備する。同病院は下北地域唯一の感染症指定医療機関でありながら感染症専用病床が4床しかなかったが、今後は20床まで受け入れが可能になる。今月中にも着工し、今春の供用開始を目指している。[br][br] 1日、同センター管理者を務める宮下宗一郎むつ市長が定例会見で明らかにした。ユニットハウスは軽量鉄骨の箱型の建物で、パーツを現場で組み立てるだけで済むため、工期を大幅に短縮できる。市によると、ユニットハウス方式での病棟建設は全国的に珍しいという。[br][br] 延べ床面積は500~800平方メートル(駐車場約80台分のスペース)で、新病棟には患者の個室に加え、診察室、エックス線で体を撮影するCT検査室、スタッフルームなどを設ける。検体採取など敷地内の別の場所で対応している新型感染症外来の機能も移す方針。一般の外来・入院患者との接触も避け、感染が広がらないよう対応する。[br][br] 建設費は数億円程度を見込む。国の交付金を財源とした青森県の補助金で全額を賄う。現行の4床は新病棟完成後、結核などの二類感染症患者の病床として活用する。宮下市長は「医療体制の向上と、持続可能な地域医療につながる」と新病棟の意義を強調した。[br][br] このほか、市が県に整備を求めていた軽症者・無症状者向け宿泊療養施設についても、めどがつきそうな状況を明らかにした。場所は市内で、公共機関が使用するアパートタイプの施設の20部屋を活用する方針で調整中。準備ができ次第、供用開始する。ユニットハウス方式で新型コロナウイルス対応病棟が新設されるむつ総合病院南側駐車場=1日、むつ市