求人倍率1・02倍 8ケ月ぶり1倍超え/青森県内12月

青森労働局は29日、青森県内の12月の有効求人倍率(季節調整値)が前月から0・05ポイント上昇し、1・02倍だったと発表した。3カ月連続の改善で、昨年4月以来となる8カ月ぶりの1倍超え。新型コロナウイルスの影響を受ける企業が雇用維持に注力し.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 青森労働局は29日、青森県内の12月の有効求人倍率(季節調整値)が前月から0・05ポイント上昇し、1・02倍だったと発表した。3カ月連続の改善で、昨年4月以来となる8カ月ぶりの1倍超え。新型コロナウイルスの影響を受ける企業が雇用維持に注力したことや、国の観光支援事業「Go To トラベル」の効果を見込んだ求人増加などが要因とみられる。請園清人局長は「緊急事態宣言やトラベル事業停止の影響が今後出てくる。先行きは非常に厳しい」と懸念を示した。[br][br] 雇用失業情勢は「求人が増加し、求職を上回る状況だが、新型コロナが雇用に与える影響に引き続き注意が必要」とし、6カ月連続で「厳しい状況」としてきた判断を上方修正した。[br][br] 季節的な変動を考慮しない原数値は、有効求人数2万3274人(前年同月比14・1%減)、新規求人数8040人(13・0%減)と前年に届かないが、減少幅は縮小傾向にある。有効求職者数は2万4251人(3・4%増)で、新規求職申込件数は6574人(9・8%減)だった。[br][br] 業種別の新規有効求人数は、卸売・小売業1003人(23・4%減)、宿泊・飲食サービス業411人(19・1%減)、医療・福祉2313人(9・3%減)と落ち込みが続くが、前月に比べ改善した。[br][br] 一方、コールセンターやリンゴの箱詰めなどの求人が増えたサービス業が1114人(14・4%増)、建設業は1303人(8・9%増)と増加に転じた。[br][br] 公共職業安定所別の有効求人倍率は、八戸が最も高い1・31倍。そのほかの県南地方では、野辺地1・13倍、十和田1・07倍、三沢0・96倍、むつ0・74倍だった。