【大学入学共通テスト】大きな混乱なく終了、受験生ら一様に安堵/青森県南

全ての試験を終え、ほっとした表情で会場を後にする受験生たち=17日、八戸学院大
全ての試験を終え、ほっとした表情で会場を後にする受験生たち=17日、八戸学院大
新型コロナウイルス感染症の拡大が深刻化する中で行われた初の大学入学共通テスト。試験環境や出題傾向など例年とは異なる受験シーズンの第一関門に挑んだ青森県南地方の受験生たちは、「問題が難しかった」としつつも、心配された新型コロナによる大きな混乱.....
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 新型コロナウイルス感染症の拡大が深刻化する中で行われた初の大学入学共通テスト。試験環境や出題傾向など例年とは異なる受験シーズンの第一関門に挑んだ青森県南地方の受験生たちは、「問題が難しかった」としつつも、心配された新型コロナによる大きな混乱はなく、一様に安堵(あんど)の表情を見せた。[br][br] コロナ禍での受験に際し、各試験会場ではマスク着用の義務付けや手指消毒、換気の徹底などの措置が取られた。八戸北高の女子生徒は「感染の不安もあったが、感染予防が徹底されていたので安心して受験できた」とほっとした様子。一方、窓際の席で受験した男子生徒は「換気の度に寒かった」。階上町の男子生徒も「マスクで眼鏡が曇ったりして大変だった」と会場での予期せぬ苦労も語った。[br][br] 初実施となった共通テストでは出題傾向も注目された。思考力や判断力、表現力をより重視した内容となり、苦戦した受験生が多かったようだ。八戸西高の男子生徒は「問題文が長く、理解に時間が掛かった。読解力が試されていると実感した」。八戸高の女子生徒は「単語の暗記だけでは駄目で、考えさせる問題が多かった」と話していた。[br][br] 受験生たちはこの1年、新型コロナの感染拡大に気をもんできた。昨年4、5月には全国の緊急事態宣言に伴い一斉休校になるなど、勉強機会の確保が難しい時期も乗り越えて本番に臨んだ。八戸北高の女子生徒は「学校行事や部活の大会が中止になったけど、その分、早い時期から勉強モードにシフトできた」と充実感をにじませた。[br][br] 県立高の男子生徒も「休校になったときは少し不安になったが、最終的にあまり影響はなかった」とした。一方、志望校を私立大に絞ったという女子生徒は「コロナがなく、普通に学校で勉強できていたら国公立大を目指したかった」と悔しさをにじませた。[br][br] 受験生たちは今後、各大学の個別試験に臨むことになる。南部町の男子生徒は「感染リスクがあるので、私大の受験をやめて国公立一本で勝負する」。市内の県立高校の女子生徒は、関東地方の私立大を受験するといい「感染対策を徹底して、気をつけて受験してきたい」と気を引き締めていた。全ての試験を終え、ほっとした表情で会場を後にする受験生たち=17日、八戸学院大