時評(1月11日)

2021年の国内スポーツ界は、昨年に1年延期された夏の東京五輪・パラリンピックを中心に動いていく。 青森県、岩手県北地方ゆかりの選手は、五輪卓球男子で青森山田高OBの丹羽孝希(スヴェンソン)、パラのゴールボール女子の天摩由貴(八戸市出身、マ.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 2021年の国内スポーツ界は、昨年に1年延期された夏の東京五輪・パラリンピックを中心に動いていく。[br] 青森県、岩手県北地方ゆかりの選手は、五輪卓球男子で青森山田高OBの丹羽孝希(スヴェンソン)、パラのゴールボール女子の天摩由貴(八戸市出身、マイテック)らが代表内定。7人制ラグビー男子の本村直樹(八戸市出身、ホンダヒート)やサッカー男子の柴崎岳(野辺地町出身、レガネス)、野球の坂本勇人(光星高出、巨人)、外崎修汰(弘前市出身、西武)、アーチェリ―男子の古川高晴(近大職)らの代表入りが有力視される。サッカー女子の伊藤美紀(おいらせ町出身、INAC神戸)も代表候補に急浮上しており、動向から目が離せない。[br] 地元プロスポーツに目を向けると、サッカーJ3のヴァンラーレ八戸がJリーグ参入3季目に挑む。JFL(日本サッカーリーグ)時代の八戸でJ昇格に貢献した葛野昌宏氏が3季ぶりに監督復帰。選手の補強も着々と進んでおり、リーグ下位に終わった昨季のリベンジを狙う。[br] アイスホッケーアジアリーグの東北フリーブレイズ、バスケットボールB2東地区の青森ワッツはシーズン途中だが、共にリーグ下位にとどまる。ブレイズは前主将の田中豪が今季限りでの引退を表明し、チームは功労者の花道を飾るべく、巻き返しに躍起。ワッツもシーズン途中の補強の成果が表れつつある。終盤にかけて両チームの戦いぶりに注目だ。[br] アマスポーツでは、今月29日に選抜高校野球大会(センバツ)の出場校選考委員会が行われる。秋の東北大会8強の八戸西が養護学校との交流など野球以外の活動も評価され、21世紀枠の東北地区候補校に挙げられている。青森県勢は東北6県で唯一、同枠での選出歴がないだけに、吉報が待ち遠しい。[br] 11日にはサッカーの全国高校選手権決勝で、青森山田が2年ぶりの王座奪還に挑む。この他にも各競技に将来が楽しみな中高生がめじろ押し。プロ、アマを問わず、少しでも多くの地元ゆかりのアスリートが夢や目標を実現できるよう、飛躍を遂げられるよう願ってやまない。[br] いずれにしても、一番の懸念材料は冬本番を迎えて再び猛威を振るう新型コロナウイルス感染症。関係者は“アスリートファースト”の視点を忘れず、状況を見極めて大会などの開催可否を判断し、感染防止対策に全力を挙げてほしい。やるべきことをやりながら、収束の時、勝負の時を待とう。