任期満了に伴う十和田市長選は、17日に告示される。これまでに出馬を表明したのは、4選を目指す無所属で現職の小山田久氏(74)=自民、公明推薦=と、共産新人の中野渡旬氏(72)で、一騎打ちとなる公算が高い。12年ぶりとなる選挙戦は、現職の3期の評価が争点になりそうだ。投開票は24日。[br][br] 小山田氏は昨年9月に出馬表明し、同12月に事務所開きを済ませた。取り組んでいる事業の着実な実施や、新型コロナウイルス終息後を見据えた街づくりの重要性を強調。公約にデジタル化の推進や移住・定住の促進による人口減少対策などを掲げる。[br][br] 市議会21人のうち第1会派・市民連合ク(10人)と第2会派・自民公明ク(9人)が支援市議団を結成しているほか、地元選出の青森県議2人の支持もあり、強固な態勢を構築した。[br][br] 中野渡氏は十和田市出身で、党上十三地区常任委員。過去に住んでいた相模原市で市長選や衆院選への挑戦経験があるが、十和田市長選は初めて。昨年12月末に名乗りを上げ、今月9日に事務所開きなどを行い、臨戦態勢を整えた。[br][br] 過去2回連続で無投票だった小山田市政について、「市民の声が届いていない」と批判。知名度の向上を図りながら、水道の基本料金値下げや自然エネルギー関連産業の育成などの公約を訴える考え。[br][br] 市長選と同じ日程で、市議補選(欠員1)も行われる。[br][br] 昨年12月1日現在の選挙人名簿登録者数は、5万1950人(男2万4629人、女2万7321人)。